"唐揚げ手抜き"発言は「単純化の論法」のわかりやすい例
ホットな話題でしたので今回取り上げましたが、コチラのご主人は奥様が唐揚げを食卓に出してきたら、手抜きだと思うそうです。なんでも、「あげるだけ」という点が気に食わないようです。
インターネット上では物議を醸していますが、これって典型的な単純化の論法なんですよね。
単純化の論法といえば、小難しく聞こえますが、態度の表明に過ぎません。
僕は自炊をまずしないので細かいことは分からないのですが、唐揚げを作るに当たっては、「下味を揉み込む」とか、「衣をまぶす」とか、「油の温度をコントロールする」とか、いろいろな側面があるのだと思います。それなのに、「揚げる」という簡単な(とこのご主人が思い込んでいる)側面だけを大きく取り上げて、「ほら唐揚げは簡単に作れるだろう、だから手抜きだ」と言っているのです。この「手抜き」というのは、「良い」「悪い」と同じようにこのご主人の個人的な意見・態度を表明しているのに過ぎないのです。
おそらく、食卓に唐揚げ以外のものが出てきたとしてもこのご主人の場合は、「~を…しただけ」と単純化して手抜き扱いすることでしょう。
もともと奥様の料理に何かしらの不満があって、それを補強するために都合の良い側面だけを取り出して(単純化して)いるのです。
実際にこの奥様が手抜きをされているなら、自分で作っていることでしょうから。
今回はここまでです。
最後までお付き合いありがとうございました。
参考文献↓