2018年全日本吹奏楽コンクール第61回東北大会CDを聴いた感想
マスターレコードラボラトリーに直接問い合わせて購入。 pic.twitter.com/wrxhAIWiNx
— ノロい人 (@borax_norochan) 2018年11月18日
買った内容としては、
- 中学校の部✕3枚
- 高等学校の部✕3枚
- 大学の部
の計7枚になります。
東北福祉といわきを単純に比較するのは難しい。岩手は金賞まで惜しいカンジ。余談ですが、秋田の自由曲に思いっきりノイズが入っていて、困った。代金を振り込んだら、クレームを入れよう。 pic.twitter.com/OsaC34wnws
— ノロい人 (@borax_norochan) 2018年11月18日
大学の部では、東北代表を勝ち取ったのは東北福祉大学ですが、実際聞いてみると、このツイートの通り、東北福祉大学といわき明星大学を単純に比較するのは難しいという印象がありました。審査員の先生方もどちらを東北代表とするか非常に迷われたかと思います。両校ともに課題曲Ⅴを取り上げましたが、個人的には東北福祉大学は柔和、いわき明星大学は鋭角的な印象です。
当日会場でとても素晴らしい演奏を聴かせて頂き感動いたしました😂
— Θ お勝手 (@maruichiokatte) 2018年9月12日
聞くところによりますと審査方法が点数制でなく審査員評価人数制なら
6対1でダントツ一位、代表のはずだったとの事🥺
ルールに負けても、演奏では勝ったという事ですネ!😄
ライバルにエールを送る姿勢もとても立派です!👏 https://t.co/4dExjD8eLL
また、良いとこまでいってるなぁ、という印象を持ったのが岩手大学です。県大会の演奏では学生による指揮でしたが、東北大会では牛渡先生の指揮になったためか、県大会と比較して演奏がずっと良くなっていました。これで金賞に届かないのは残念という感想です。
岩手大学は10年ほど前までは学生指揮でコンクールに出場しており、当時は東北大会銅賞常連だったり、時には県大会で終わったりすることもあったようなので、現在(教育学部の)牛渡先生の指導を受けるようになって本当に良かったと思います。2014年には全国大会へ出場していますし。
あとは、秋田大学の自由曲のノイズは本当に残念です。木下牧子先生のゴシック、名曲なんですけどネ。
余談ですが、やけに残響が多いな、と思って会場を確認してみたら、北上市のさくらホールでした。納得。
磐城、ばらの騎士は推進力があってグイグイ行くカンジはいいんだけど、エレガントさがもうちょっとあるといいナ
— ノロい人 (@borax_norochan) 2018年11月18日
平商業、この統制が取れた美しいサウンドが全国で聴けないのはもったいないな~
盛岡第三、課題曲は安全運転的な感じはしたけど悪くない。自由曲も県大会からはずっと良くなってた! pic.twitter.com/Xs0pSkzM46
磐城高校は自由曲についてしかツイートしなかったんですけど、課題曲Ⅴは東北大会の高校の部で一番の演奏だったように思います。特にIからの木管群の生き生きとした表現は特筆に値すると思いました。
泉館山高校は課題曲、自由曲ともに音楽がスムーズに進む感じが好印象でしたが、どこか引っかかるものがあると良かったかもしれません。
平商業は、吹奏楽では非常に珍しいパッヘルベルのシャコンヌを取り上げ(貴重なんです)、これが全国大会のCDにならないのかぁ・・・と残念な気分になりました。それだけ充実した演奏内容でした。
盛岡第三高校は県大会の演奏を聴いたのですが、その時点ではそんなに上手だとは思いませんでした(失礼)。
→2018年吹奏楽コンクール岩手県大会高等学校の部結果 - ホウ砂に吹かれて
しかしながら、そこは東北大会常連校だけあって、東北大会では、しっかりとした演奏になっていました。来年こそは東北大会金賞以上の結果を期待しています。
湯本、自由曲のバーンズですが、トルクのある演奏である一方、繊細な側面も聴きたかったな、なんて思いました。
— ノロい人 (@borax_norochan) 2018年11月18日
秋田中央、ダフニスとクロエの戦いの踊りを取り上げるのは2001年の伊奈学園以来か?
青森山田、独特なエレウシスです。自由曲ですが、弦チェレを吹奏楽コンクールで取り上げるなんて貴重! pic.twitter.com/y5MhOyhGxy
黒沢尻北、課題曲が始まった瞬間から、素直に上手と思いました。王道の演奏です。自由曲もドラマチックなカンジが表現されていてなかなかよかったです。
— ノロい人 (@borax_norochan) 2018年11月18日
一関第二、整理されている演奏で聴きやすかったです。銅賞というのは厳しすぎると思います。銀賞以上の学校とも肩を並べられている演奏でした。 pic.twitter.com/c8Bwyb3qtF
上記ツイートが岩手県代表に偏っていましたので補足を。
ウルスラの自由曲の重厚なサウンドは率直にスゴい思いました。ただ、他の代表の磐城、湯本と比較すると課題曲の仕上がりに物足りなさを感じました。
往年の名門校秋田南高校は安定感のある演奏でしたが、安全運転的な側面も否めなく、せっかくの選曲なのですから、スリリングさが欲しいなというのが正直なところです。
仙台市立第一中、ダフニスとクロエ、所々「そう、それ!」って音がするんだけど、あと一歩、っていうところも散見されたかな…
— ノロい人 (@borax_norochan) 2018年11月18日
岩大附中、冒頭!?ってなったけど、ちゃんと持ち直す辺りはさすが。Gの一小節前のトランペット上手!自由曲は別のバンドになったかのような音がしてた!ブラボー。 pic.twitter.com/rVAQb5JDcG
向陽台中、勢いで押し切りがちなバーンズを丁寧に演奏していて好印象。そういうところが評価されたんだろうな。
— ノロい人 (@borax_norochan) 2018年11月18日
北陵中、金賞でも遜色ない演奏。課題曲冒頭のファンファーレもパリッとしてgood。何がいいって、課題曲自由曲通してフォルテ以上のダイナミクスが豊かで全然汚くないの。これは武器だよ。 pic.twitter.com/jJFzFkWzV1
岩手県代表が山王中を追い越す時代が来たか!
— ノロい人 (@borax_norochan) 2018年11月18日
北上市立上野中学校なんですけど、
東北大会金賞←わかる、
東北代表←わかる、
全国大会←う~ん、厳しそう(東北大会時点)
ってカンジなので、全国大会までの間に相当完成度上げたんだろうナ pic.twitter.com/U8cYsmh1CK
僕が中学生の頃は、秋田の山王中が東北の中学校のダントツトップだった一方、岩手県からは東北大会に代表を送り込んでも銀賞・銅賞で終わるような時代でした。
それが今や、岩手県代表が山王中を上回る成績を残せるまでになって、時代は変わったモンだナァ、としみじみしてしまいました。
肝心の東北大会金賞・代表を勝ち取った北上市立上野中学校の演奏なのですが、確かに上手です。東北大会金賞、納得です。東北代表、文句なしです。しかしながら、課題曲のワルツは今ひとつ丁寧さ、美しさに物足りなさを感じますし、自由曲のワインダーク・シーは勢いで押し切っている感が否めません。この時点での演奏では、全国大会金賞は厳しいというのが率直な印象です。しかしながら(二度目)、全国大会の本番では見事に金賞を勝ち取ったわけですから、東北大会~全国大会にかけてものすごい勢いで演奏を磨いたのでしょう。本当に頭が下がります。
今回のエントリは、ツイートや過去記事をペタペタと貼っただけの記事になってしまいましたが、どうかご容赦ください。
それでも、最後までお付き合いいただきました皆様、誠にありがとうございました。
それでは、まだ次回お会いいたししましょう!
See you again!
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