ホウ砂に吹かれて

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保守雑誌感想文【2020年11月】

根を養う(特集より)

シドニー五輪のマラソン競技の金メダリスト、高橋尚子さんを支えていたという3つの言葉が紹介されていました。

  1. 何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。
  2. 疾風に勁草を知る―強い風が吹いた時に本当の強い草が分かる。
  3. 丸い月夜も一夜だけ―いいことは長く続かない。常に満足することなく、次の一歩を踏み出すこと。

高校時代の陸上部顧問の先生から教わっていた言葉だといいます。
高橋尚子さんはオリンピック金メダリストという雲の上にいるような方ではありますが、こういった言葉に支えられていたのか、と知ることで、人生の一助とすることが出来るのではないでしょうか(高橋尚子さんレベルの人間には到達できませんが)。

人生の苦しみや悲しみが人間の根を深くする

元夜間中学教諭・「路地裏」主幹 松崎運之助氏の記事より。

この記事で一番記事に残ったのは、授業中にガムを噛んでいた生徒のエピソード。
授業中にガムを噛んでいた生徒を叱っても、「俺は疲れているからガムを噛んでいる」の一点張りの生徒の職場(マンション清掃)に行って働いたら、身も心も疲れ果て、翌日の授業で眠気に襲われ、授業がままならなくなりそうになったそのとき、その生徒が差し出してくれたガムに助けられたという話です。

確かに、先生の立場に立てば、授業中生徒にガムを噛まれ、叱っても反省の色が見えなければ、癪に障るのは当然のことでしょう。しかしながら、この生徒の表面的な態度に腹を立てて終わるのではなく、その先のちゃんと職場を訪問してこの生徒を理解しようとしたことはなかなか出来ることではないと思います。

僕も仕事・プライベート関係なく、他人の言動に苛立ったり、悲しくなったりすることがありますが、それに終わらないようにするということを意識したいところです。

指導者の仕事は根を養う土壌や水、肥料となって養分を与えてあげること

中村学園女子高等学校剣道部顧問 岩城規彦氏のインタビュー記事より。
中村学園女子高等学校剣道部は平成28年から令和元年までインターハイ4連覇中とのこと)

岩城氏の選手選考の基準は"負けない子"とのことで、その理由は団体戦では負ける選手がいると勝ってもプラスマイナスゼロになってしまうことから、派手に勝って派手に負ける選手よりは、引き分けでも良いので、絶対に一本を打たせない選手を評価するそうです。

この内容をわざわざ記事に残したということは、学校の部活動やスポーツの世界だけでなく、組織人をやっている限り当てはまることだと、編集者が判断したのでしょう。僕も会社員として組織に所属している身なので、こういったタイプの人間を目指せば良いのでしょうか。

過去の保守雑誌感想文

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