2018年吹奏楽コンクール岩手県大会高等学校の部結果
表題の件、実際に聴きに行きましたので、ご報告いたします!
大会の概要
全日本吹奏楽コンクール第56回岩手県大会
2018.08.05 岩手県民会館大ホール
審査員:池田英三子(尚美ミュージックカレッジ・埼玉大学教育学部松伏高校音楽科
各非常勤講師 トランペット奏者)
大城正司(洗足学園音楽大学講師 サクソフォーン奏者)
次田心平(洗足学園音楽大学准教授、読売日本交響楽団 チューバ奏者)
林 紀人(洗足学園音楽大学名誉教授 指揮者)
丸田悠太(東京佼成ウィンドオーケストラ ピッコロ・フルート奏者)
村居 勲(シエナ・ウィンド・オーケストラ 打楽器奏者)
森田一浩(作曲家)
プログラムと結果
高等学校の部結果ですが、曲目等書くのが大変でしたので、
下記ページやツイートを参照してください。
(手抜きでごめんなさい)
吹奏楽コンクールデータベース (2018年 (第56回) 岩手県大会 高校Aの部) - Musica Bella
岩手県吹奏楽コンクール
— YELL (@ForyellYell) 2018年8月5日
高等学校の部 結果
◎金賞(東北大会推薦)
盛岡第三高等学校
専修大学北上高等学校
黒沢尻北高等学校
一関第二高等学校
◯金賞
盛岡北高等学校
宮古高等学校 pic.twitter.com/1O9qCczXWH
東北大会への狭き門をくぐり抜け、4校が推薦されたわけですが、
このうちの
盛岡第三高等学校は2015年から4年連続で、
専修大学北上・黒沢尻北高等学校は2013年から6年連続で、
一関第二高等学校は2003年から15年ぶり(!)の
東北大会出場となります。おめでとうございます!
(さらに、黒沢尻北高等学校は全国高等学校総合文化祭へ推薦されました)
2019年はコチラ↓
課題曲について
今回、課題曲についてはⅣを選んだ学校が多数を占めました。
この課題曲Ⅳを聴いた感想としては、とにかく前奏が難しい!
特にTpの一番最初のEsの音をかっこよく発音できていた団体は
高評価であった学校でも、なかなかなかったように思います。
印象に残った各団体取り上げますと、盛岡市立高等学校は
各パートのバランスに細心の注意を払った演奏であったように
感じました。ただ、朝イチのためか、鳴りがもう一歩というところで、
せっかくのバランスへの配慮が今一つ活かしきれなかったのが、
とても惜しく感じました。
久慈高等学校はマーチの音型(”くさび型”と呼ぶ人もいます)を
徹底するだけで結構化けるのではないかと思いました。
盛岡北高等学校の演奏はエネルギー抑え目という印象があり、
個人的には、高校生なのですから、もっと若さ、元気よさが
表れて欲しかったな、という感想を持ちました。
また、盛岡第四高等学校は前奏から広がるようなサウンドで、
特に中音域を活かした解釈が個人的にとても気に入りました。
さらに、Cからのオーボエをはじめとするオブリガードの美しさが
非常に印象的でした。
また、例年課題曲Ⅴを取り上げる団体が非常に少ない岩手県なの
ですが、今年は高等学校の部で2校が取り上げました。
この曲の感想としては、アクセントやスタッカートなどを
適切に処理しないと、”うすらぼんやり”としやすい曲のように
感じました。この点、盛岡第三高等学校には東北大会まで
きちんと仕上げてくることを期待したいと思います。
花巻北高等学校の演奏では打楽器が効果的に用いられており、
人によっては叩き過ぎという印象を持つ人もいるかも
しれませんが、僕は演奏を引き締める役割をきちんと担えている
素晴らしい演奏だと思いました。
自由曲について
自由曲に関しては、まずラフ2を取り上げた盛岡第三高等学校
ですが、東北大会へ駒を進めただけあって、一定の水準にある
ように感じましたが、弱奏時の音の立ち上がりに不安を感じる
ところが散見されました。
専修大学北上高等学校のディベルティメント(バルトーク)は
初めて聞く曲でしたが、最後まで演奏の力強さが保たれており、
時折、音色にハッとさせられるところがあった演奏でした。
編曲のせいか、バンドの個性なのかわかりませんが、
僕が今まで聞いてきたサロメと比べて、音が厚く感じられ、
好みが分かれるところかと思いますが、個人的にはアリだと思いました。
ここまで、いろいろ書いてきましたが、
全団体非常に素晴らしい演奏を聴かせていただきました。
コンクールということで、東北大会へ駒を進めた学校、
残念ながら県大会で終わる学校のそれぞれがありますが、
これからも充実した音楽活動を続けていって欲しいな、
と感じました。
以上、ノロい人からの報告でした!
See you again!