ホウ砂に吹かれて

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保守雑誌感想文【2019年6月】

 

いつも大変お世話になり、誠にありがとうございます。。

はてなブログで「ホウ砂に吹かれて」をやらせていただいております、ノロい人と申します。

早速ではありますが、今回のエントリも月に一回の保守雑誌感想文となります。

最後までお付き合いいただけますようお願い申し上げます。

 

看脚下(特集より)

2019年6月号の保守雑誌のテーマは“看脚下”です。

見慣れない言葉ではありますが、これは禅語です。読んで字のごとく、脚下を看よ、という教えになります。「足下を見られる」というと、あまりいい表現ではありませんが、「自分の脚下を看る」というのは人生において大切なことなのでしょう。
自分の足下がどうなっているかも分からずに、新たなる一歩を踏み出すことなんか到底できません。僕たちが生きていく上で最も大事な原則を、たった三文字でこの禅語は余すところなく表現しているのです。禅語のすごみです。

また、故松原泰道師曰く、看脚下とは今自分がここで何をしなければならないかをとっさにつかんで実践することだと解説されています(頭の回転が遅い僕はこの“とっさに”がすごく難しい)。単に足下を見るだけではなく、今ここで何をしなければいけないかを悟り、それを実践することが看脚下の真意なのだというのです。

『勝敗を決するもの』より

帝京大学ラグビー部監督の岩出雅之氏と大阪桐蔭高等学校硬式野球部監督の西谷浩一氏の対談から。

連覇を成し遂げている運動部監督同士の対談ということで、「どうせ、泥まみれで汗臭い、保守雑誌が好きそうな昭和の根性論が飛び交うんだろうナ」と思っていたら、思いの外そんなことはなく、意外と両部活ともにスマートに運営されているんだな、という印象を持ちました。

特に、帝京大学ラグビー部では上級生が掃除や食事当番の雑用などを積極的にやっているとのことなのですがその理由が意外でした。
というのも、それが“マズローの欲求五段階説”に基づいていたからです。“安全の欲求”という比較的下位の欲求が満たされていない1年生に、雑用で負荷をかけないことが目的だというのです。
まさか、体育会系の部活動運営にマズローの欲求五段階説が用いられているなんて、思いもよりませんでした。
それと同時に、僕のことを振り返ると、今まで所属してきた部活動でも先輩が気を遣って雑用とかをしてくれる環境が比較的多かったように思うのですが、そのおかげで、“安全の欲求”が満たされ、その先にある高度な欲求に繋がり、能動的な挑戦心や主体性を持って部活動に取り組めたのかな、なんてことを思ったりしました。

『小学一年生の学習が人生のレベルを決める』より

陰山ラボ代表の陰山英男氏と明治大学齋藤孝教授の対談から。

主に音読や学校教育についての内容でした。

タイトルについて

タイトルの『小学一年生の学習が人生のレベルを決める』というのは、

  • 勉強嫌いは小学校一年生で生まれる
  • 小学校一年生~二年生では学力の上下が認められるが、三年生である程度のレベルに到達すると、六年生までほぼ順位が変わらない

と陰山氏が対談で語っているところから来ているのでしょう。

ピンチはチャンス?

教師のなり手がいなくなっているということで、採用試験の倍率が二倍を切っているという話題になります。齋藤教授は十倍は欲しい、この倍率の低さに行政は危機感を持つべきだ、と話しています。

陰山氏も教員不足の問題について、教師仲間の退職にショックを受けたと話す一方、倍率が下がって一つだけよかったと思うことがあると語っています。

それは、今までであれば教師になっていなかった(なれなかった?)であろう、ある種、破天荒な若者たちが異業種から入り込んできたことだというのです。均一化を求める教師集団からすれば異分子になるため煙たがられる側面はありますが、陰山氏は彼らにとても期待しているといいます。

人手不足については、教師に限らずいろんな業界でいわれていることと思いますが(僕の勤める会社も例外ではありません)、従来の採用基準であれば採用することができなかったような人材も取り入れることで業界や組織が大きく変わる可能性があるのです。

ある意味、”ピンチはチャンス”なのかもしれません。

 

 

 

以上が2019年6月号の保守雑誌感想文になります。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

それでは、また次回!

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