保守雑誌感想文【2019年10月】
情熱にまさる能力なし(特集より)
「人に大切なものは知識よりも才能よりも何よりも真剣味であり、純潔な情熱である」
この言葉は安岡正篤師のものです。情熱のないところにはどんな能力であっても開花するはずはありません。情熱はあらゆる創造の源泉なのです。
芸術家であれ、科学者であれ、経営者であれ、誰しもが感嘆せずにはいられないような仕事をなした人は皆、自らの仕事に情熱の限りを尽くした人に他なりません。
「天才とは天の力を借りられる人」
一代で偉業をなした人は皆、天の力を借りられた人です。エジソンしかり、二宮尊徳しかり、松下幸之助氏しかり、稲盛和夫氏もそうです。
では、どういった人物が天から力を借りられるのでしょうか。その第一条件はその人が自らの職業にどれだけの情熱を注いでいるか、この一点にあるように思えます。
「誰にも負けない努力をする」―稲盛氏はこれを自らの信条とし、人にも説いてきました。「誰にも負けない努力」を氏はこう表現します。
「一点の曇りや邪心もない純粋な心を持って、燃えるような情熱を傾け、真摯に努力を重ねていくこと」
「狂」がつくほどの努力、ともおっしゃっています。そういう人に「神はあたかも行く先を照らす松明を与えるかのように、知恵の蔵から一筋の光明を授けてくれる」のだそうです。
誰にも負けない努力とは、言い換えれば、天が応援したくなるほどの努力、ということなのでしょう。どういう努力をするもののみが天の力を借りることが出来るのでしょう。
明大ラグビー部日本一への道のり
インタビューの中で伸びる選手の共通点を訊かれ、田中監督は"良い意味でのずる賢さ"を挙げています。"くそ真面目"では駄目なのだそうです。僕はその意味が分からなかったんですけど、要は"応用力"っていうことだったんです。
ラグビーの試合でも用意したプランが通用しない時、そこで同ゲームを組み立てられるかが問われます。コーチのいうことを「はい」と聴きながらも、でも自分ならこうする、と常に考えられる選手でなくてはいけないんです。
くそ真面目でもなければ、ずる賢くもない僕は読んでいて、我が身が情けなくなりました。
勤勉勤労の精神をモットーとせよ
社会教育家 田中真澄氏の記事より。
いまの日本には「なるべく楽をして遊ぼう」という快楽主義が蔓延していると感じます。
日本は週休二日になった上に、祝祭日も増えている。こういう社会で呑気に育った若者は使い物にならないでしょう。
!!!
久々に保守雑誌らしいカンジのが来ました!
もう、何か反論する気にもなりません。
僕は、あなたが「快楽主義」だとか「呑気」と呼んでいるものがあってはじめて社会がサステイナブルになると思うんですけどこればっかりは論理じゃないので、どうしようもないですね。ザ・平行線。
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