ホウ砂に吹かれて

コンサータ72mg男が書きたいことを書きたいときに書くブログ

吹奏楽の楽器紹介記事に補足したくなったので、補足してみました

 

tarokuma.hatenablog.com

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こちらのタロダンゴ様の吹奏楽の楽器紹介記事を読んでみて、良記事だと思いましたので、みな様にご紹介したくなったのと同時に、僕もそれに補足を加えてみたくなりましたので、今回のエントリはその補足記事として、書いてみたいと思います。

 

木管楽器

フルート・ピッコロ

このパートのうまさで、ある程度コンクールの自由曲を決めてしまう顧問の先生もいらっしゃるようです。

僕が大学3年生の時、母校にお邪魔したときの事なんですけど、

僕「なんで自由曲を『フェスバリ』にしたんですか?ホントは『海』がやりたかったんじゃないんですか?やっぱりあそこの学校とぶつかるからですか?」
恩師「あそこの学校とぶつけても勝てる自信はあったんだけど、今年の3年生はフルートが下手だから『海』は出来なかったんだよネ~」

という会話をしたことがあります。

また、アンブシュアも結構大事で、「チュウー」っていう口の形をしてフルートを吹いていると、フルートに多少詳しい先生からは、ピッコロを勧められることがあるかもしれませんので、ピッコロがそんなに好きじゃないフルート吹きの皆さんは、アンブシュアに注意しましょう。

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クラリネット

クラリネット管弦楽曲作品の編曲モノやトランスクリプションでは、バイオリンのパートをあてがわれることが多いようです。というのも、音域が一番広いということがあるようです。

あとはマーチの主旋律でユニゾンを担当することが多く、これがぴったり合っていると、聴いていて気持ちがいいものですよネ。

クラリネットといえば連譜ですよね。他の楽器を比べて超絶技巧まではいきませんが、指を速く動かす動作が多いという特徴があります。 

この件に関してですが、高校の時はクラリネットの連中は連符をさらってなくて恩師から叱られていましたし、大学の時は(僕が学生指揮をやらされていたものですから)クラリネットの連中を良く叱っていました。

クラリネットは技術的に実力が試されるそんな楽器ですね。リードミスも起きやすいため、コンクールでは神経を使います。 

リードミスについては、僕はクラリネット吹きではないので、よくわかりませんが、アンブシュアが変わるときに起こりやすいのです。それが怖くてマウスピースをずっと咥えたままという奏者がたまにいますが、それをやると顎関節症のリスクが高くなるので、やめた方が良いと思います。 

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サックス(サクソフォーン、サキソフォン

音を出すのが一番簡単な楽器らしいです。
僕の高校時代の恩師がサックス吹きなのですが、
「新幹線の窓からサックスのネックを出すと、って新幹線の窓は開かないんだけどさ(笑)、それだけで音が出ちゃうんだって」
っていうのが持ちネタでした。

コンクール楽曲では、バランスよく連譜とハモリとメロディーがくる印象です。 

サックスは合奏中における取り扱いが難しく、中音域の楽器としてホルンやユーフォニウムなどと同じ動きをしているときにこれらの楽器の音からサックスの音がはみ出しているとスゴく気になります(審査員によっては減点対象とする人もいる、という噂も耳にしたこともあります)。

僕はサックス吹きではありませんが、サックスアンサンブルの曲でピエルネの『民謡風ロンドの主題による序奏と変奏』やリヴィエの『グラーヴェとプレスト』という曲が結構気に入っています。
時間があったらでいいので、聴いてみてください。

tarokuma.hatenablog.com

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ダブルリード

僕が所属していた学校の吹奏楽部では、なぜかオーボエがことごとく下手くそでした。
特に、大学時代のオーボエ吹きが「オーボエは練習のしすぎで下手になる楽器だから…」と言い出したときには、相手は小柄な女性でしたがビンタしてやろうかと思ったくらいです。

ファゴットは僕の母親が高校時代に担当していた楽器で、コンクールでパーシケッティのディベルティメントのソロを講評で誉められたことがよほど嬉しかったらしく、ウン十年経ったいまでも自慢げに話してきます。

…余計なことを書いてしまいました。オーボエは音量がそれほど出ない楽器ですので、50人前後のバンドであれば全体のサウンドに影響を与えるには3本は欲しいと高校時代の恩師が言っていた記憶があります。それ以下の人数になってしまうと、ソロがうまくてナンボと。

また、ダブルリードの楽器は管楽器としては珍しく息が余るらしく、「いいなぁ、ダブルリードの楽器の奏者は息が余って」と言ったら、ファゴット奏者から「圧力が必要だから、ブレスを十分に取らなきゃ行けないのは他の楽器と一緒なの!」とたしなめられてしまったことがあります。

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金管楽器

トランペット

トランペットもそうですね、僕が所属していた学校の吹奏楽部では下手くそな人が多かったです。一人だけ上手な人がいて、その人に頼るというスタイルでした。

…また余計なことを書いてしまいました。

管楽器の音って、いろんなところで個性が出ると思うんですけど、僕はトランペットって発音で一番個性が出る楽器だと思っています。例えば、『展覧会の絵』の冒頭のソロなんかはうまい人同士でも、発音が全く違っていて、多少音痴でも僕好みの発音(音型)だったりすると、惚れます。

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ユーフォニウム

素人に一番通じにくい楽器です(失礼)。
対旋律を担当するときに、サックスと一緒に吹くことが多いのですが、そのときにサックスの音を包み込めていないとダメです。僕はこの点をスゴく気にします。

あと、チューバ吹きがユーフォニウムを無理やり吹いてもチューバの音がすることが多いです。何ででしょう?

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ホルン

僕は個人的にホルンがバリバリ目立っているバンドは大好きです。

しかし、たまに入ってくるグリッサンドには驚きます。これぞホルンの良さ。

バリバリ金管やってるって感じの響きをがいいですね。

グリッサンドもそうですが、対旋律などで主旋律を食ってしまうぐらいの勢いで吹いて、バンドを引っ張っているぐらいの目立ち方をするぐらいでいいと個人的には思っています。実際大学時代、学生指揮をやらされていたときはそういう作り方を目指していました(まぁ、トランペットが下手くそなのをカバーするって言うのもあったのですが)。

ホルンはいつも裏打ちばかりよねって言われますが、その通りです。

裏打ちがメインです。コンクール楽曲にも必ず裏打ちは入ってきます。

裏打ちも手を抜かずに、短い音ながらハーモニーがしっかり聞こえてくると好印象・高評価ですョ!!!

ちなみに、ホルンは吹奏楽の中で一番難しいと言われてます。 

ちなみにこれ、僕も聞いたことありますし、実際そうだと思ってはいるのですが、高校時代の後輩で、トランペットが壊滅的に下手くそだった女の子がホルンに異動になった途端、メキメキと上達して、コンクールメンバーにも選ばれたって事もあったんです。世の中、不思議なこともあるモンですネ。

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トロンボーン

トロンボーンはハーモニーの神とも呼ばれています。

基本的にスライドで音程を合わせるので、自由に音程を変えることが可能です。

確かに、大学時代に(担当するとしたら、)根音と5音と3音だったら、3音が一番好きと言っていたトロンボーン吹きがいました。トロンボーンをやっていなかったら、そんな風にはなっていなかったでしょう。

ただ、トロンボーンって、強烈な音だったり、柔らかい音だったり、いろんな種類の音型を求められる楽器だよナァ、なんて見ていて思っていました(それは、トロンボーンだけじゃないんですけどネ)。

個人的には、チューバの音と、バストロンボーンのあのブリブリした音がぴったりはまった瞬間が大好きなんです。

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チューバ

トランペットやトロンボーンが派手に楽しむことができるのは、チューバの支え合ってのことなのです。

 はい、トランペットやトロンボーンなどのみな様はチューバ吹きに感謝しましょう。

チューバは基本的に裏方の役割が多いですね。縁の下の力持ちですね。 

確かに、そうなんですけど、実はチューバが全面に出てこなきゃ行けない場面も意外と少なくないんです。課題曲のマーチだとメロディーが与えられることもありますし、管弦楽作品でもチューバが目立つ曲も結構あるモンなんです。

あと最近見ていると、吹奏楽の神様こと故屋比久勲先生が唱えておられたB♭管✕3本+E♭管✕1本理論(?)に影響を受けたのか、コンクールではその通りにしているバンドが結構増えてきているように見えます。やはり、そうすると違うのでしょうか。

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コントラバス

弦バスとも言ったりしますネ。

アルコ・ピチカートと奏法が(大まかに)2種類あるのが特徴的です。
低音管楽器群の奏者にとって苦しいのが、マーチなどで「音型を弦バスのピチカート奏法に合わせるように」という指示です。
僕は「そんなこと出来るわけないじゃん」と思っているのですが、たまに成功しているとおぼしきバンドもあり、どうやって練習しているのでしょうか?

あと、近年の吹奏楽でも見かけるようになったバルトーク・ピチカートですが、あれ、カッコいいですね。2009年の課題曲Ⅴ、江原大介『躍動する魂』以降からでしょうか?もっと前からかな?

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パーカッション

打楽器だから叩くだけと思うかもしれませんが、奥深いものがあります。

 

打楽器はリズムが命です。吹奏楽の中で一番リズムに命をかけている楽器でもあります。

また、ただ叩くだけでなく体の動きで見せるパフォーマンスや叩く中にも叩き方によって音は変化するので一つの音を追求する部分も重要になってきます。

そうなんです、「打楽器だから叩くだけ」と言っている人は打楽器のそのほかの重要な側面を多々見逃しています。

叩き方によっても、音が変化するというのもその通りで、本当の話かどうかは判りませんが、昔吹奏楽コンクールの全国大会で某宗教系の高校のシンバル奏者が9種類の音を出せたと言うだけで音大の進学が決まったという話を聞いたことがあります。

フォームも結構大事で、フォームがヘンだったり、ちゃんとしていない奏者は指揮者がほしいタイミングで音が出せていないんだろうなぁなんて思いながら見たりしていることがあります。

ということで、パーカッションは相当難しいパートだと個人的に思っています。

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以上、思いのほか長くなってしまいましたがここまでにしたいと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

今回もご苦労様でございました!!!

See you again!