『名門の饗宴!』に収録されなかった名演たち【吹奏楽コンクール】
平素より大変お世話になっております。
はてなブログで、「ホウ砂に吹かれて」をやっております、
ノロい人でございます。
今回はまた吹奏楽コンクールの演奏の話題になります。
昨年ビクター社から出たCDで『名門の饗宴!』シリーズという
商品があるのですが、これはビクター社が全日本吹奏楽コンクールの
CDを発売していた2000~2004年の演奏の中で、特に名演と言うべき
演奏を収録したものとなります。
↓↓↓
2000年~2004年ビクターが録音した全日本吹奏楽コンクール音源より、 現在も演奏され続ける名曲、独自の表現で聴衆の感動を呼んだ名演の数々。 そして、コンクール常連校の熱き演奏!を選出し最新技術でリマスタリング!
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確かにこれらの収録曲を見る限り、名演揃いだと思ったんですけど、
それと同時に収録されていない演奏にも「これだって名演なんだけどなぁ」と
思った演奏がいくつか思い浮かんだので、その演奏にも光を当てるべく、
今回紹介させていただきたいと思います。
2002年 一般の部 東京代表 創価グロリア吹奏楽団(指揮:佐川聖二)
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より(M.ラヴェル/真島俊夫)
この曲は吹奏楽コンクールで演奏され尽くしている曲なのですが、
学生とは違う大人の技術や表現を見せつける演奏でした。
特に、全員の踊りの迫力が凄まじく、こんなダフクロ(略称)は
僕が知る限りでは他にありません。
ちなみに、創価グロリア吹奏楽団はこのほかにも素晴らしい演奏を
されているんですけど、この『名門の饗宴!』シリーズには1曲も
収録されていないんです。なんかもったいない気がしますネ。
(残念ながら、演奏動画は見つかりませんでした)
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2003年 高等学校の部 東海代表 愛知工業大学名電高等学校(指揮:桐田正章)
3つの交響的素描「海」よりIII. 風と海との対話(C.ドビュッシー/小久保大輔)
ドビュッシーの「海」も結構吹奏楽コンクールで演奏されている曲になりますが、
この年の名電の演奏は、オーボエが段違いに上手なんです(オーボエの上手さは
課題曲のウィナーズでも光っておりました)。
僕の知る限り、これよりも素晴らしい「海」はコンクールではないと思うのですが、
何故か『名門の饗宴!』には収録されていませんでした。
それどころか、先ほどの創価グロリア同様、名電も収録されている曲がありません。
残念ですネ。
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2002年 高等学校の部 東関東代表 常総学院高等学校(指揮:本図智夫)
「スペイン狂詩曲」よりIV. 祭り(M.ラヴェル/本図智夫)
2002年は「スペイン狂詩曲」を取り上げる団体が何故か非常に多く
各団体でそれぞれ個性が出ていましたが、その中でも常総学院は
非常に音楽に推進力があり、細かい音の動きもクリアに魅せる演奏でした。
2002年のスペイン狂詩曲は天理の演奏が『名門の饗宴!』に収録されて
いましたが、僕個人としては常総学院の演奏を推したいところです。
2002年の演奏が見つからなかったので、代わりに1989年の演奏を貼っておきます。
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2004年 高等学校の部 九州代表 精華女子高等学校(指揮:藤重佳久)
交響曲第3番よりI, III, IV(J.バーンズ)
こちらは銀賞だったんですけど、僕個人としては金賞でも良い演奏だと
思います。この団体の持ち前の迫力のあるサウンドが活きた演奏である一方、
中間部の緩やかな場面では非常に美しい表現を聴くことが出来ます。
2003年、スパークのダンス・ムーヴメントは収録されていたのですが、
こちらも併せて収録してほしいところでした。
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2003年 中学校の部 東京代表 羽村市立羽村第一中学校(指揮:玉井長武)
バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より
ソロモンの夢、戦いの踊り、狂宴の踊り(O.レスピーギ/小長谷宗一)
中学生離れした技術力・表現力でベルキスを演奏しています。
当時中学生だった僕は、CDを買って最初に聴いたときに感心した
記憶があります。特に、金管セクションが非常に堂々としており、
こういうベルキスは今後なかなか出てこないだろうな、と思ったものです。
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ここまで、僕が個人的に名演だと思った演奏の中で、『名門の饗宴!』に
収録されないのはもったいない!と思った演奏を紹介してきました。
アマチュアということで、吹奏楽やクラシック音楽に造詣の深い方からすると、
まだまだだなぁ、と思うところもあるかもしれませんが、光を当てたいな、
という思いで今回このエントリで取り上げました。
ということで、今回はここまでになります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
それではまた、お会いしましょうネ!
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