「社内行事」についてまとめました
下火になった「社内行事」、何でまた増えてきたの?
離職の動機の一つである”社内での人間関係の不調”、言い換えると”社内でのコミュニケーション不足”、これを補うことが目的となっています。
社内行事によって、「上司と部下」や「部内や普段仕事での関わりが薄い他部署の人たち」とのコミュニケーションが取れると会社側は思っているようです。
それだけでなく、職場への愛着や仕事に対するモチベーションの向上にも繋がり、結果として離職率の低下が期待されるワケです。
「社内行事」に対してどんな声が寄せられているの?
若手社員を中心にネガティヴな意見が多いのが現実です。
例えば、
「社内行事を波風立てず断る方法を教えて」とか、
「今後の社内の関係性を考え、やむを得ず参加した」とか。
何で「社内行事」に対してネガティヴな意見が寄せられるの?
特に若手社員なんかは「仕事さえきちんとやっていればよい」という考えの人が多いからです。
そこに「仕事以外のコト」をさせようとするワケですから、
「仕事外で社内の人と付き合いたくない」とか、
「社内行事への参加で、自分のプライベートな時間が奪われるのは嫌だ」とか、
「社内行事に自分でお金を払いたくない」といった声が上がるのも当然です。
さらに突っ込んでいくと、
- 参加自由のはずなのに上司から強制参加を促される
- 参加しないと協調性がない人間だと思われ、社内での居心地が悪くなったり、人事考課の評価に影響したりする
- 社内行事が休日に行われるため、自分の休みが減ってしまう
- 社内行事と同時に行われる宴会などで、上司からセクハラやパワハラをされてしまう
ということで、本来ならば楽しいはずの社内行事がこのようになってしまっていて、本末転倒というケースも少なくありません。離職率を下げるための社内行事がかえって、退職の原因になっているようではシャレになりません。
そしたら、会社側は何らかの工夫はしてくれないの?
会社だって、目的があって「社内行事」を行うワケですから、何らかの工夫はしています。
例えば、
- 社内行事を勤務時間内に行うようにする、とか
- 勤務時間外に行う場合は時間外手当や休日給を支給する、とか
- 参加費が必要な場合は会社が負担する、とか
- ゲーム的な要素を取り入れるなど参加者全員が楽しめる企画を考える、とか
会社だって頑張っているみたいなんです。
ポジティブな気持ちで社内行事に参加するためには?
会社側は社員全員にとって参加のハードルが低い企画をすること。
特定の趣味に偏ったもの(釣りやゴルフなど)よりも、例えばウォーキングなどの方が参加しやすくなる、とか。
手軽だからといって、安易に飲み会を催すのも考え物です。アルコールで気が緩んで、アルハラをはじめとしたハラスメントの温床となりやすいので。
社員の側も、「面倒くさいし、どうせ楽しくない」といった”食わず嫌い”をしないこと。もっと気軽に参加してみましょう。
工夫をしている会社ではどんな事例がありますか?
ここでは「ランチ会」が紹介されています。
飲み会は夜に行うので、プライベートの時間を使ったり、お酒を飲めない人が多いという欠点がありますが、ランチ会であれば昼休みを使うので参加しやすく、そのようなことはありません。
社員同士で雑談しながらランチを楽しむことで、ストレスの解消とコミュニケーションの向上を図ることが出来ます。
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