ホウ砂に吹かれて

コンサータ72mg男が書きたいことを書きたいときに書くブログ

学歴フィルター以外のフィルターを考えてみた

 

 

新卒の就職活動について、こんな記事を見つけました。

↓↓

news.careerconnection.jp

 

早い話が、

難関大学以外にもいい学生はいるのは分かってんだけど、

応募者をさばききれないから、学歴フィルターにかけるしか

ないんだよネ」って話です。

まぁ、情報の不確実性だか非対称性だか忘れたんですけど、

そんなカンジの市場の失敗で、こんな事態になっている

ってことなんでしょうけど、学生だって企業のことを

「有名企業フィルター」とか「東証一部フィルター」に

かけてるわけですから、お互い様なわけです。

 

hebo-chan.hatenablog.com

 

って、話を以前ブログに書いたんですけど、

全く同じ話をするわけにもいかないので、

今回は学歴フィルター以外のフィルターを考えてみました。

 

 

学歴フィルター以外のフィルターも実在する

news.careerconnection.jp

上の記事にもある通り、就職活動市場では有名な「学歴フィルター」

のほかにもいろんなフィルターが実在するのです。

記事から、引っ張ってきてものだけでもこういったものがあります。

「容姿」ってのが引っかかりますね、僕なんか一発でアウトです。

まぁ、確かに大手銀行の窓口の綺麗なオネーチャンなんかは

「容姿フィルター」で選ばれているんでしょうネ。

 

あと、特別扱いってのもあるそうです。

選考において、一部の学生を特別な待遇やフローで選考する「特別扱い」をした企業は61.1%だった。特別扱いの対象学生として最も多かったのは「自社が採用ターゲットとする学校の学生」で29.3%、次いで「自社が採用ターゲットとする学部・専攻の学生」が28.6%、「自社の従業員の知り合い」が25.4%だった。

僕は就職活動の時に特別扱いなんてされた記憶なんて無いんですけどネ。

文句を言ってもしょうがないんですけど。

 

 

学歴フィルター以外のフィルターを考えてみた

さて、ここからが本題(かつ、おふざけ)です。

ここまでで挙がっていたフィルター以外のフィルターを

考えてみようっていう話です。

フィルターにも多様性を設けることで、あるフィルターに

はじかれる学生(応募者)も別のフィルターには通過する

かもしれないって話です。

(繰り返しになりますが、これはおふざけですので、これを読んで怒ったり、
感情的になったり、バッシングしたりしないでください)

部活動・サークルフィルター

www.nhk.or.jp

まずは、学生時代に所属していた部活動やサークルによる

フィルターです。

理不尽に耐えられる人材が欲しいなら、”ブラック部活動”として

メディアにやり玉に挙げられていた、野球部、バスケ部、吹奏楽

あたりの部活動所属者(ほかにもいっぱいあるんでしょうけど)を選抜して

みてはいかがでしょうか?

一方で、「部活動で消耗しない」というリスクマネジメントができている、

応募者を選抜したいなら、帰宅部とか文芸部とか写真部とか(失礼)あたりの学生を

選抜するというのもよいでしょう。

 

実際、体育会系の人材を扱っている就職活動サービスみたいなものも

あるので、これは既にあるフィルターなのかもしれません。

(なぜか文化系の就職活動サービスの話は聞きませんよね)

 

hebo-chan.hatenablog.com

 

LGBTフィルター

LGBTとは平たく言うと、性的少数者のことです。

こういった人たちを率先して採用しましょう。

今や、ダイバーシティの時代です。多様性を大事にしましょう。

「男性の気持ちも、女性の気持ちも分かるオカマさん素敵!」とか

「ゲイは、センスいいし、面白いし!」みたいなカンジで。

yukishiro-s.com

 

発達障害フィルター

先ほどのLGBTフィルター同様、多様性が大事なんです。

ダイバーシティなんです(したり顔で)。

発達障害の人は、扱いにくい側面もありますが、天才肌なんですョ!

エジソンアインシュタインビル・ゲイツスティーブ・ジョブズだって

発達障害だって言われてるし!

そうです、発達障害者は天才なんです。

天才を採用しない理由がない。

しかも障害者雇用促進法もあって、

障害者を雇わないとおカネ取られちゃうんですよ?

さぁ、どんどん発達障害者を採用しましょう!

 

hebo-chan.hatenablog.com

 

出身地フィルター

学生の応募者を出身地でふるいにかけるのも一つのやり方です。

都市部出身者や都市部に位置する学校の学生に絞って採用することで、

優秀な学生を採用できる確率がグッと高まりますョ!

えっ?地方やその出身者にも優秀な人材がいるかもしれないって?!

そんなことわかってるけど仕方ないじゃん!

だって、応募者の数が多すぎてさばけないんだモン。

でも、学歴フィルターよりはマシでしょ?

う~ん、それだったら、地方出身者の幹部と同郷の学生に

絞ってみたらいかがですか?

それだったら、文句ないでしょう。

 

 

 

おふざけは以上です。

失礼いたしました。

それでは、また。

 

 

和田秀樹氏『感情バカ』を読んで(1)

 

 

感情バカ。

すごくインパクトのある言葉ですね。

この言葉のインパクトに惹かれて、和田秀樹氏の

『感情バカ』という本を買って読みました。

今回はこの本について、個人的に気付きのあった

ところについて取り上げていきたいと思います。

 

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脳科学からみた「感情的」とは

「感情的」な人といわれて、どのような人物像が

思い浮かぶでしょうか。

  • しょっちゅう怒鳴っている人
  • ちょっとしたことで泣く人
  • つい手や足が出てしまう人

といった、いわゆる「ヒステリック」とされるような人でしょうか。

こういった人は一般的な人と比較して、感情のテンションが高い人

という風に思っていたのですが、それだけでは無いとのことです。


脳科学では大脳辺縁系(特に扁桃体)というところで、

感情が生じるとされています。

僕の今までの思い込みからすると、この大脳辺縁系で生じた

感情のテンションが高い人が「感情的」とされるということに

なるのですが、これだけでは「感情的」ということにはならないのです。

なぜならば、脳にはその感情にブレーキをかける役目を持った

部位もあるからです。

その部位とは大脳皮質と呼ばれているところです。

(略)大脳皮質とは、これまでの経験をもとにして感情の暴走を止め、理性的な行動を取らせようとする、つまり感情の行動化にブレーキをかけてくれる部位ともされています。 

つまり、大脳辺縁系で生じた感情のテンションが、大脳皮質による

ブレーキを上回った状態が「感情的」(具体的には手や口が出て

しまっている状態)なのです。

したがって、感情のテンションがそれほど高い状態になくても、

大脳皮質によるブレーキの効きが悪い場合にも「感情的」という

ことになってしまいます。

ですので、「感情的」にならないようにするには、

大脳皮質(特に前頭葉)を鍛える必要があるということです。

(鍛え方については、本を読んでみてください!)

 

 

怒鳴る、泣く、だけが感情的なのではない

感情が顔に出る人は損をしている

はい、僕のことです。

昔から感情が顔に出るといろんな人から言われてきました。
(自覚はほとんどないんですけどネ・・・)

こういう人は、手や口を出すのを我慢する代わりに、

顔に出てしまっているんだと思います。

こういった人も感情的であるというのだそうです。


しかも、カッとなってしまうタイプの人って、

「それでも憎めないとこがあるよネ」ということで、

大目にみてもらえることもたまにはあるのですが、

顔に出てしまうタイプはなかなかそうはいきません。

だから、顔に出てしまう人って損なんですね。

さらに、学術的には「メラビアンの法則」や「投影同一化」

といった理論からも感情が顔に出るのはよくない、

ということがこの本の中で書かれています。


気をつけたいものです・・・

 

 

怒鳴るよりも嫌味の方がマズい

もし感情的になってしまったときあなたは、

怒鳴ってしまうタイプですか?

嫌味を言ってしまうタイプですか?

僕は嫌味を言ってしまうタイプだと思います。

実はこれも感情的になってしまっているんです。

しかも、怒鳴る人よりも嫌味を言う人の方が

「今の自分は感情的になっている」と自覚しにくい

だけタチが悪いのかもしれません。

  そして気を付けなければいけないのは、先ほど挙げた、感情が顔に表れる人と同様、嫌味を言っている人も本人は感情を抑えていると思い込んでいることが多いということです。それどころか、「感情的にならずに自分の不快感を上手に相手に伝えている自分は、理性的でインテリジェンスが高いんだ」と勘違いしていることすらあります。

痛々しい勘違いですネ。自分にも当てはまっているんですけど。


嫌味を言われた側にしても、自分に落ち度があることは分かっていても、

怒鳴られる以上に、反発を覚えるということもあるでしょうし、

それを見ている周囲も敵に回しかねません。

さらに、ハラスメントにもなり得るということで、

嫌味や皮肉を言ったところで何も得るものがないだけでなく、

損をするどころか、危険な感情表現であると和田氏は警告しています。

 

 

このほかにも、一見感情的になっているとわかりにくいけれども、

感情的になってしまっていることがこの本には色々と書かれており、

個人的には大変勉強になりました。

意外と自分は感情的になってしまっているモンなんだナァ、

今まで自分が感情的になっていることに無自覚だったんだナァ、

というのが、この本の前半部分の感想です。

 

ということで、僕が感情的な面を少しだけ自覚したところで、

今回はここまでにしたいと思います。

『感情バカ』について、また機会があれば続きを書きたいと思います。

それでは、またお会いしましょう!

 

 

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中野信子先生の『シャーデンフロイデ』を読んで(2)

 

 

早速ではありますが、今回は中野信子先生の

シャーデンフロイデ』という本に関する記事の続編になります。

今回は僕がこの本を読み進めていった中で、「初めて知った!」

思ったことについて、書いていきたいと思います。

 

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前回の記事はこちらです。
↓↓↓
hebo-chan.hatenablog.com

 

性交渉と愛情ホルモンについて

この本の中では“愛情ホルモン”と呼ばれる「オキシトシン」に

ついてかなり触れられているのですが、女性の性交渉について

このようなことが書かれていました。

 子宮頸部が刺激されることでオキシトシンの分泌が促されるために、特に女性はセックスによって相手に対する愛着が深まってしまう傾向を持っています。 


 では、愛着が深まってしまうとどのようなことになるのかというと、

  • 懐疑的に人を見ることが少なくなる
  • 情緒的に人を信頼したり、攻撃したりする

ということが起こりやすくなります。

このような人間が利用されやすくなってしまうということは、

想像に難くありません。

「簡単に体を許してはいけない」というのは、こういった側面が

あるのでしょう。

 

 


性交渉によって愛着が深まってしまうことに関して、

この本の中ではこのように例示されています。

 風俗業の支配人男性が、働いている女性と性的関係を持つケースが多いのは、自分への愛着を形成させ、 女性が他店へ移ったりするリスクを回避するためと考えられます。

 同様に、ホストが女性客とセックスするのも、お小遣いが欲しいというより、オキシトシンの効果によって、女性に自分に対する愛着を形成させれば、客としてつなぎ止めておくことが楽にできるようになるからでしょう。女性は、単純にセックスのエクスタシーでつなぎ止められているのではなく、オキシトシンによってつなぎ止められているのです。いわばオキシトシン商法」と言っていいかもしれません。

僕は”夜の世界”について、ほとんど知識がありませんので、

「こういった世界があったのか・・・」とポカンとしてしまいました。

ここで例としてあげられていた、風俗業の支配人男性やホストが

このような“愛情ホルモン”についての知識があるとは考えにくいのですが、

そういった知識がなく「オキシトシン商法」を行っていることを考えると、

彼らの女性に対する本能的な嗅覚の鋭さに驚かずにはいられません。

スゴい・・・というよりも怖い。

 

 

保守かリベラルかを決めるもの

ここからガラッと話題が変わります。

人々の政治的信条を分類するときに、「保守かリベラルか」というように

2つに大別しようとする見方があります。このことについて、

個人の境遇や取り巻く状況、時代の潮流などによって分かれると

一般的には考えられています。

しかし最近ではそれだけではなく、生得的な傾向も要因としてある、

ということがわかってきています。

二大政党制でよく知られるアメリカ合衆国について紹介されている

箇所を引用します。

 ご存じのように、アメリカは二大政党制の国で、保守的な人たちに支持されている共和党と、リベラルな傾向が強い民主党政権交代を繰り返しています。そして、それぞれの支持者は、あまりその傾向を変えることはないとみなされているようです。

 二つのグループの遺伝子を調べてみると、共和党支持者(保守的な人)と民主党支持者(リベラルな人)では、その脳に違いがあることがわかってきました。

 脳には、DRP-2というドーパミン受容体がありますが、そのタイプによって、保守的な意思決定を快適に感じるか、リベラルな意思決定を快適に感じるかが決まってくるという研究報告があるのです。

 

個人の政治的信条に脳の違いが関わっているということは、

保守的な人間とリベラルな人間の意見がぶつかった場合、

論理で相手を説得するということが難しいということ

になってしまいます。

ということは、政治に関わる議論をしたところで、

(どちらかが折れるということはあっても、)

相手を納得させることはまず起こらず、

徒労に終わりやすいということを意味しているのでしょうか。

その点について、中野先生はこのように提言されています。

 ニューロポリティクスという、脳神経科学を用いた政治行動研究分野が注目を浴びています。

(略)

 しかし、もっと先を見据えてニューロポリティクスを活用できるなら、たとえば、ビッグデータを分析し、大多数がある程度、満足できるような政策を導き出すといった新しい民主主義の形もあり得るでしょう。そういった可能性を、人類は本気で検討する時代に入っているのではないでしょうか。 

「ニューロポリティクス」という言葉を初めて目にしましたが、

保守的な人間とリベラルな人間が対立しやすい昨今の状況を鑑みると、

大多数がある程度満足できる政策を導ける可能性があるということは

歓迎すべきことだと思います。

 

 

ここまで、中野信子先生の『シャーデンフロイデ』を読んで

初めて知ったことについて触れてきました。

「性交渉」と「政治的信条」という全く異なる2つのことに

ついて今回書きながら、

脳科学って本当に幅の広い学問だなぁ」

ということを強く感じました。

 

今回は以上です!

最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました!

それでは、またお会いしましょう!

アディオス!

 

 

中野信子先生関連エントリ】 

hebo-chan.hatenablog.com

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