保守雑誌感想文【2018年5月】
日頃より大変お世話になり、ありがとうございます。
はてなブログで「ホウ砂に吹かれて」をやっております、
ノロい人でございます。
今回のエントリは月に一度の、私の会社で取っている
保守雑誌の感想になります。
どうか、最後までお付き合いください。
利他は宗教を問わない
今月号の保守雑誌のテーマは、”利他に生きる”でした。
皆さん聞き飽きているとは思いますが、「人」と
いう字は人と人が支えあっていることを示しています。
すなわち、人はみんな利他によって生かされている
ということができます。
宗教でも、孔子は”仁”(思いやりの心)、釈迦は慈悲、
キリストは愛を説いています。
これらはみな、利他につながっていることから、
利他は宗教を問わない考え方なのだと思います。
稲盛和夫氏が創設した京都賞
稲盛和夫氏のインタビューでは、稲盛氏が創設した
京都賞について触れられていました。
これまでの受賞者について、共通している点を
稲盛氏はこのように言っています。
皆さん一様におっしゃるのは、画期的な発明や発見に至るプロセスにおいて、人知れず努力を重ねているさなか、あるいはふと休憩を取っている時や寝ている夢の中で、まるで神様の啓示の如く、創造的な閃きを与えられる瞬間があるということです。
僕はこの箇所を読んで、まず思い出したのが
ベンゼン環の構造を発見した、ケクレの話です。
常に研究のことで頭がいっぱいである人のところに
閃きが降ってくるのでしょう。
稲盛氏はこういうことも言っています。
この宇宙には知恵の蔵、真理の蔵というものがあって、純粋な情熱を傾けて一心不乱に取り組むその真摯な努力に足して、神様は知恵の蔵の扉を開き、困難や障害を克服するヒントを授けてくれるのではないかと思います。
利他は遺伝子・環境のどちらによるものなのか
私たちの社会でみられる利他的な行為は、
遺伝子によるものなのか、はたまた教育やしつけなどの
環境によるものなのか、ということについて、
筑波大学名誉教授の柳澤嘉一郎氏のお話がありました。
結論から言えば、どちらもあるということになるのですが、
遺伝子としては、動物が群れを作るようになったこと、
特にヒトではさらに複雑な社会を形成するようになった
ことと関連しているといいます。
一方で、ヒトの行動の基盤は脳の神経回路にありますが、
その回路網は環境によって変化し、特に胎児期と乳幼児期、
そして思春期に環境を受けやすくなるのです。
そういった意味では、東日本大震災は多くの日本人の
神経回路を変えるほどの変化でしたが、その中でも
もっとも大きく影響を受けたのは当時思春期であった若者たち
なのではないかと考えられます。
東日本大震災後の絆や助け合いの精神に影響を受けた
若者たちに期待したいところです。
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今回のエントリはここまでです。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
それではまたお会いしましょう。