教える側の工夫や試行錯誤って必要だったなって思ったこと
数学って、苦手な人にとっては
ほんとに難しい世界ですよね。
この↓記事を読むと、学校に通っていたころの
僕がそのまんま当てはまるような感じでした。
(発達障害によるものかはわかりませんが)
僕も数学は得意だった記憶が全くなく、
特に中学生の時の空間図形がすごく
ストレスだった記憶があります。
それでも、高校や大学でも数学の
勉強を続けていく中で、なんとなく
コツをつかむことができたような気がします。
(じゃあ、今学校の数学が解けるかと
言われると、確実に解けないと思います)
というのも、数式の意味や問題の解法を
言語・文章に置き換えることで何とか克服、までは
いかなくても、「数学の問題に慣れる」という
ところまでは行くことができたように思います。
記事にもこのように書いてあり、
自分の数学の理解の仕方と通じるものがあり、
「やっぱり数学はこうやって理解してもいいんだ」と
少しうれしかった、というかスッキリした思いになりました。
視覚性ワーキングメモリが低いとなると、得意な言語性ワーキングメモリを使って解いた方が娘にとっては楽になるはずですので、図形を見ながら一つひとつ言葉で説明をし、手順を言語化していきます。
普通であれば、言語でだらだらと説明するより図にした方がわかりやすいから図にしてあるはずなのに、わざわざ言語に戻して理解するというのもなかなか独特で面白い特徴ですよね。
この記事のお子さんは図形は苦手ということでしたが、
言葉の分野は強いということから、言語化という
手順を踏むことでわかりやすくなるというお話です。
話題が飛躍してしまいますが、
僕は大学生のころ、塾の先生のアルバイトをしていた
時に、数学の指導に関しては確かに言語化する方法は有効で、
解法をいちいち文章化して直すことで、初めて理解
できたという生徒さんは結構いらっしゃいました。
例えば、空間図形の中の線分の長さを求める問題であれば、
その線分の長さを求めるに至る過程を平面図形に直し、
(ということも、いちいち文章化しました。
あと、平面図形に直す際もちゃんと書いて残さなければいけません。
視覚性ワーキングメモリが関係しているのかもしれません)
どういった図形の性質や定理を利用するかも
いちいち文章化して書いて指導していました。
(一方で、そんなことしなくても図形を指さしながら
テキトーに口頭で説明するだけで事足りる生徒さんもいました。
そういう生徒さんには文章化すると逆にわからなくなってしまう
ことがあったように思います)
あとは高校数学の対数なんかも、
式を見てピンとこない生徒さんには、
log28=3という式を見せながら、
「8は2の何乗ですか?3乗ですよ」という文章を
使って説明すると、対数の理解が深まった、
という経験があります。
数学教育に携わっていたり、
数学が得意だった方からすると、
「何をいまさら…」と言いたくなる
大したことないことだと思います。
それでも、僕としては数学が苦手だったことが、
こういった形で生かすことができた、
ということをお伝えしたかったんです。
発達障害に有無に関係なく、
人にはそれぞれ苦手なことがあるかと思いますが、
こういったことを考えると、本人のみの力で
克服することは難しく、勉強にしても、
仕事にしても、教える側の工夫とか試行錯誤って
必要なんだよなぁ、って思った次第です。
ということで、今回はここまでです。
今回も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
どんどはれ。
(今回のエントリは引用した記事が発達障害に関連する
内容でしたので、発達障害というカテゴリになっております。
特定の科目が苦手な生徒さんを発達障害とみなす意図は
決してありません)