ホウ砂に吹かれて

コンサータ72mg男が書きたいことを書きたいときに書くブログ

「週休7日が幸せ」って極論ですよね、ヘンなの。

 

 

 

this.kiji.is

 

 自民党渡辺美樹参院議員が13日の参院予算委員会公聴会で、公述人として過労死防止を訴えた過労死遺族に「話を聞いていると、週休7日が人間にとって幸せなのかと聞こえる」と発言、遺族側が16日、抗議した。渡辺氏は謝罪した。 

 

この、

「話を聞いていると、週休7日が人間にとって幸せなのかと聞こえる」

という発言、僕からすると、

「そんなワケないでしょう」

っていうカンジです。

何を言っているのでしょうか。

自由民主党渡辺美樹参議院議員は。

 

 

週休7日は本当に幸せなのか

渡辺氏は自身が若い頃、ブラック企業並みの働き方をしても、

平気だったタイプの方だったようですが、それゆえにこういった

極論に走ってしまうのでしょうか?

多数派の人間にとって、週休7日は幸せではありません。

 

人間は生活をしていくためには、収入を得るためには、

働かなくてはいけません。

ですから、事情がない限り、多くの人にとって

働かないという選択肢って、現実的ではないと思うんです。

働いて、収入を得なくてはいけないのに、

週休7日を与えられたって幸せなワケがありません。

『勝間さん、努力で幸せになれますか?』(朝日新聞出版)

という本でも勝間和代さんはこのようにおっしゃっています。

ひょっとしたらこのまま家がなくなってしまうかもしれないと感じながら、家でのんびりお茶を飲んでいてくださいというのはつらいですよね。 

 (勝間さん、「誤読」だったらごめんなさい)

 

勝間さん、努力で幸せになれますか

 

別に働かなくても生活できる人だって、週休7日って

幸せではないと思うんです。

老人ホームのお年寄りは至れり尽くせりの状態でいると、

無気力になるといいます。

また、働かなくたって食っていけるはずの子供だって、

○○ごっことか、おままごとなどの遊びで働く大人の真似を

します。(どういうわけか、子どもには「労働=苦痛」という

図式が成り立っていないんです。人間はどの段階でこの図式を

覚えるのでしょうか)

自分の話をすると、普段は散々「会社辞めたい」と独り言を

つぶやいたり、仕事の愚痴とか会社の悪口をここに書いている

僕ですが、仕事が苦じゃないことだってそれなりにあるわけで、

じゃあ、そういうときにに仕事せずに休んでいれば幸せかというと、

「それはちょっと違うよな、」という気がします。

 

 

逆に働くことはそんなに価値があることなのか

渡辺氏は「労働そのものに価値がある」と思っている側の

人間に見えるのですが(実際はそうじゃなかったらごめんなさい)

この考え方って歴史的に見れば、ルターの時代のあたりの

キリスト教的な道徳らしく、もとから人間に備わっていた

価値観ではないようです。

では、それ以前はどのような価値観であったかというと、

古代ギリシアでは、人間は食べていくためにはやむを得ず

働かなくてはならない、という価値観であったみたいなんです。

生活するために働くだけの生き方だったら、野生動物と

変わりませんからネ。

 

こんなカンジで「労働そのものに価値がある」という考え方も

常に絶対的なものじゃないんです。

 

 

それにもかかわらず、渡辺議員のように労働がいいとか、

週休7日(安楽さ)がいいとか決めつけてしまうことって、

問題があるだと思うんです。

人間は労働が続くと休息を求めて、休息が続くと労働を

求める、というように白黒つけられるようなものでは

ありませんからネ。

 

それでは、今回はこの辺にさせていただきます。

それでは、またお会いしましょう!

See you again!

 

 

実は、このエントリで受け売りしていた本
↓↓

幸・不幸の分かれ道

 

 

和田秀樹氏『感情バカ』を読んで(2)

 

 

早速ではありますが、今回は和田秀樹氏の

『感情バカ』について、以前このブログで

取り上げた続きを書いていこうと思います。

どうか、最後までお付き合いくださいませ。

 

第一弾はこちら↓

hebo-chan.hatenablog.com

 

第三章の感情バカになりやすい人を読んで

前回は第一章を中心として、個人的に勉強になったな、と思ったことを

まとめたのですが、今回の記事では第三章の内容について取り上げて

いきたいと思います。

 

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振り込め詐欺の特徴

この本で和田氏は振り込め詐欺の特徴について指摘している

箇所がありました。

振り込め詐欺だろうが、そのほかの詐欺だろうが、詐欺は詐欺で

一緒なんじゃないの?って思う方もいるかもしれません。

実はそうではなく、結婚詐欺や取り込み詐欺のような時間をかけて、

信用を作り上げる従来の詐欺とは異なり、振り込め詐欺は切迫した

状況を設定するという点で特徴的だということなのです。

「不安」+「時間的余裕を奪う」という状況を作り出すことで、

相手を感情的にさせるという手段を取るのです。

 

 そうすると、やはり「即日詐欺」という呼び方のほうが「振り込め詐欺」よりも適しているように思うわけです。 

と和田氏が書くように、「時間的余裕を奪う」ことがこの詐欺の

ミソなわけですから、確かに「即日詐欺」はスゴくわかりやすい

ネーミングだと思いました。

「即日詐欺」という呼び方が浸透すれば、被害に遭ってしまう人も

少しは減るような気がするのですが…

警察のエラい方、いかがでしょうか?

 

 

「属人思考」について

感情的判断として紹介されているものの一つに、

「属人思考」というものがあるとこの本では紹介されています。

 属人思考というのは社会心理学の用語で、「何を言っているか」でなく、「誰が言っているか」で、その考え方が間違っているか正しいかを判断するというものです。 

 たとえば、「Aさんのやっていることは何でも悪い」「Aさんの言うことは何でも間違っている」とか、あるいは逆に「Aさんの言っていることだから何でも正しい」というように、判断基準が「人」に属しているので、「属人思考」と言われるわけです。

 

例えば、泥棒が「窃盗はいけないことだ」と言ったします。

普通であれば、「おまえが言うな」とか「説得力がない」という

感想を抱くところですが、だからといって、「窃盗はいけないことだ」

という発言が誤りということにはなりません。

「発言の真偽」と「説得力の有無」を区別して考えられないことが、

属人思考なのだと思います。

さらに突き詰めると、泥棒が「窃盗はいけないことだ」と言うのは

本当に説得力がない発言なのでしょうか?

これは、お茶の水女子大学で教授をされていた土屋賢二氏が

よく本に書いている例なんですけど、アメリカの少年院には

重罪犯が「俺のような人間になってはいけない」というような

内容の説教をするプログラムがあるらしいんです。

そのプログラムでは、殺人犯が「殺人なんてしてはいけない」

と言うんでしょうけど、むしろ一般人が言うよりも殺人犯が

言った方が説得力がある感じがしませんか?


話が少しずれてしまいましたが、要は属人思考はよくないっていう

話なんです。

ただ、いくら属人思考がいけないからといって、大して立派でもない

人間がいくら口先で正しいことを言ったとしても、かえって人格を

疑われるようなことにもなりかねません。

私のような人間は気をつけたいところです。

 

 

「あいまいさ耐性」が低い人が陥る感情的思考

「あいまいさ耐性」というのは、白と黒の間にあるグレーな部分を

どれだけ認められるかということなんですけど、これが認められない

人が陥る感情的思考というのが「二分割思考」と言われるものです。

この「二分割思考」というのは、本の中ではこのように説明されています。

 二分割思考というのは、味方でなければ敵、正義でなければ悪というように、二分割する、物事を白か黒化にはっきりと分けるような極端な考え方です。 

 

 あとは、「あいまいさ耐性」って言葉を初めて目にしたんですけど、

“耐性”という表現を使うと言うことは、”あいまいさ”って人間にとっても

負荷がかかるものなんだな、ということも勉強になりました。

 このことに関連して、「認知的成熟度」という言葉もあります。あいまいさにどれだけ耐えられるかの指標になるものです。

(略)

 このように、量の概念がわかったり、場合分けができたり、白と黒以外にグレーがあることが理解できたりということは、認知の成熟度が高くなったことを意味しています。 

 

 

ここまで、第三章の感情バカになりやすい人の内容について、

取り上げてきましたが、このほかにも感情的判断や不適応思考に

ついての内容が充実していました。

僕自身読みながら、「こういう感情的な判断しちゃってるよな~」とか、

「この不適応思考、自分によく当てはまるよな~」という発見が結構

多かったように思います。

やっぱり自分は“感情バカ”だったんだな、って。

 

では、今回のエントリはここまでになります。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

またお目にかかりましょうネ!

 

 

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吹奏楽っぽいけど少し違う独特な編成の演奏

普段YouTubeを使って、吹奏楽とか音楽の動画を見ることが多いのですが、

その中でよく見ると、一般的な吹奏楽の編成とは違った動画を見つけたり

して、「おっ、これは面白いな」と思うものがありましたので、今回、

そういった動画をご紹介してみようかと思います。

 

 

フルートオーケストラによるスペイン奇想曲

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編成としてはフルートオーケストラということで、各音域の

フルートが勢ぞろいです。普段まず見ないようなフルートまであります。

非常に珍しいですネ。

取り上げた曲はリムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲ということで、

初めて聞く音がします。

サウンドに物足りなさを感じる箇所もありますが、フルートにしか

出せない繊細な音によって奏でられるスペイン奇想曲は新鮮です。

ブラボー。

 

 

吹奏楽っぽいけど少し違う編成での「交響管絃楽のための音楽」

youtu.be

こちらの編成、パッと見は吹奏楽っぽいなのですが、よく見ると、

フルート+サクソフォン+トランペット+トロンボーン+チューバ

+エレクトーン+打楽器+ピアノ(見落としがあったらごめんなさい)

ということで、一般的な吹奏楽とは異なる編成です。

取り上げている曲は、芥川也寸志の交響管絃楽のための音楽です。

(僕の大好きな曲です)

吹奏楽にも編曲されて演奏することもあるのですが、

それとも違った音がします(そりゃそうだ)。

オーケストラや吹奏楽の演奏では見えにくいこの曲の側面が

垣間見える演奏だな、というのが個人的な感想です。

ブラボー。

 

 

吹奏楽っぽいけど少し違う編成での幻想交響曲

youtu.be

こちらの編成もボケっとして見ていると、吹奏楽に見えるのですが、

金管楽器サクソフォン+打楽器

という編成で、吹奏楽とはまた違います。

この編成で演奏されるのは、オーケストラの名曲として非常に有名な

ベルリオーズ幻想交響曲です。

そして指揮されているのは、吹奏楽経験者なら誰でも知っている

であろう、作曲家のヤン・ヴァン=デル=ロースト氏です!

(モンタニャールの詩やスパルタクスなど、名曲を数々作曲されている方です)

非常にパワフルな音がする演奏に仕上がっています。

ブラボー。

 

 

今回、吹奏楽っぽいけど少し違う独特な編成の演奏について

取り上げてみましたが、いかがでしたでしょうか?

今回紹介した動画はすべて洗足学園音楽大学によるものでしたが、

今後もこのような珍しい編成での演奏動画を公開していって欲しいな、

と思います。

それでは、また次回お目にかかるのを楽しみにしております!

 

 

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