ホウ砂に吹かれて

コンサータ72mg男が書きたいことを書きたいときに書くブログ

和田秀樹氏『感情バカ』を読んで(1)

 

 

感情バカ。

すごくインパクトのある言葉ですね。

この言葉のインパクトに惹かれて、和田秀樹氏の

『感情バカ』という本を買って読みました。

今回はこの本について、個人的に気付きのあった

ところについて取り上げていきたいと思います。

 

感情バカ 人に愚かな判断をさせる意識・無意識のメカニズム (幻冬舎新書)

新品価格
¥842から
(2018/3/11 17:00時点)

脳科学からみた「感情的」とは

「感情的」な人といわれて、どのような人物像が

思い浮かぶでしょうか。

  • しょっちゅう怒鳴っている人
  • ちょっとしたことで泣く人
  • つい手や足が出てしまう人

といった、いわゆる「ヒステリック」とされるような人でしょうか。

こういった人は一般的な人と比較して、感情のテンションが高い人

という風に思っていたのですが、それだけでは無いとのことです。


脳科学では大脳辺縁系(特に扁桃体)というところで、

感情が生じるとされています。

僕の今までの思い込みからすると、この大脳辺縁系で生じた

感情のテンションが高い人が「感情的」とされるということに

なるのですが、これだけでは「感情的」ということにはならないのです。

なぜならば、脳にはその感情にブレーキをかける役目を持った

部位もあるからです。

その部位とは大脳皮質と呼ばれているところです。

(略)大脳皮質とは、これまでの経験をもとにして感情の暴走を止め、理性的な行動を取らせようとする、つまり感情の行動化にブレーキをかけてくれる部位ともされています。 

つまり、大脳辺縁系で生じた感情のテンションが、大脳皮質による

ブレーキを上回った状態が「感情的」(具体的には手や口が出て

しまっている状態)なのです。

したがって、感情のテンションがそれほど高い状態になくても、

大脳皮質によるブレーキの効きが悪い場合にも「感情的」という

ことになってしまいます。

ですので、「感情的」にならないようにするには、

大脳皮質(特に前頭葉)を鍛える必要があるということです。

(鍛え方については、本を読んでみてください!)

 

 

怒鳴る、泣く、だけが感情的なのではない

感情が顔に出る人は損をしている

はい、僕のことです。

昔から感情が顔に出るといろんな人から言われてきました。
(自覚はほとんどないんですけどネ・・・)

こういう人は、手や口を出すのを我慢する代わりに、

顔に出てしまっているんだと思います。

こういった人も感情的であるというのだそうです。


しかも、カッとなってしまうタイプの人って、

「それでも憎めないとこがあるよネ」ということで、

大目にみてもらえることもたまにはあるのですが、

顔に出てしまうタイプはなかなかそうはいきません。

だから、顔に出てしまう人って損なんですね。

さらに、学術的には「メラビアンの法則」や「投影同一化」

といった理論からも感情が顔に出るのはよくない、

ということがこの本の中で書かれています。


気をつけたいものです・・・

 

 

怒鳴るよりも嫌味の方がマズい

もし感情的になってしまったときあなたは、

怒鳴ってしまうタイプですか?

嫌味を言ってしまうタイプですか?

僕は嫌味を言ってしまうタイプだと思います。

実はこれも感情的になってしまっているんです。

しかも、怒鳴る人よりも嫌味を言う人の方が

「今の自分は感情的になっている」と自覚しにくい

だけタチが悪いのかもしれません。

  そして気を付けなければいけないのは、先ほど挙げた、感情が顔に表れる人と同様、嫌味を言っている人も本人は感情を抑えていると思い込んでいることが多いということです。それどころか、「感情的にならずに自分の不快感を上手に相手に伝えている自分は、理性的でインテリジェンスが高いんだ」と勘違いしていることすらあります。

痛々しい勘違いですネ。自分にも当てはまっているんですけど。


嫌味を言われた側にしても、自分に落ち度があることは分かっていても、

怒鳴られる以上に、反発を覚えるということもあるでしょうし、

それを見ている周囲も敵に回しかねません。

さらに、ハラスメントにもなり得るということで、

嫌味や皮肉を言ったところで何も得るものがないだけでなく、

損をするどころか、危険な感情表現であると和田氏は警告しています。

 

 

このほかにも、一見感情的になっているとわかりにくいけれども、

感情的になってしまっていることがこの本には色々と書かれており、

個人的には大変勉強になりました。

意外と自分は感情的になってしまっているモンなんだナァ、

今まで自分が感情的になっていることに無自覚だったんだナァ、

というのが、この本の前半部分の感想です。

 

ということで、僕が感情的な面を少しだけ自覚したところで、

今回はここまでにしたいと思います。

『感情バカ』について、また機会があれば続きを書きたいと思います。

それでは、またお会いしましょう!

 

 

感情的にならない本 (WIDE SHINSHO203) (ワイド新書) (新講社ワイド新書)

新品価格
¥864から
(2018/3/11 18:52時点)

感情的にならない気持ちの整理術 ハンディ版

新品価格
¥1,404から
(2018/3/11 18:53時点)

新「感情の整理」が上手い人下手な人 (WIDE SHINSHO)

新品価格
¥972から
(2018/3/11 18:53時点)