周囲にうつ病の人がいたら
早速ではありますが、最近うつ病の方への接し方について少し勉強してみましたので、今回のエントリではそれについて取り上げたいと思います。僕の職場にはうつ病の人もいますし、僕自身抗うつ剤を飲んでいますので、うつ病は他人事と思えなかったことから、今回触れてみようと思った次第です。
今回も最後までお付き合いいただけたら、大変うれしいです。
基本は普通の接し方で
職場の同僚や家族など、うつ病の人や、うつ傾向にある人が身近にいる場合、どのように接するべきだと思いますか?
うつ病の人には「叱咤激励は禁物」といわれています(これが常識になるといいですネ)。うつ病は神経の刺激伝達の障害により、気が滅入って意欲が低下する病気で、「こんなことも出来なくて情けない」などと自分を責めていることが多いのです。そこへ追い打ちをかけるように周囲が「しっかりしろ!」などと叱咤激励すると、さらに追い詰められ、症状が悪化してしまうのも無理はありません。
接し方が分からないという理由で敬遠するのもよくありません。このほか、以下に紹介する接し方のポイントを注意すれば、普通に会話して問題ありません。不自然な気遣いはかえって相手の負担になってしまいますので、気負わずに話しかけましょう。
うつ病の人との接し方Q&A
叱咤激励がダメなら、どう接すればいいのですか?
まずは相手の顔を見て、自分から明るく挨拶をすると良いでしょう(うつ病に関係なく大切なことですよネ)。声を掛け合うことで、お互いの緊張がほぐれます。天候の話題や、相手の体調を気遣う一言をプラスすればモアベター(死語・・・)です。悩みを相談されたときは、無理にアドバイスせず、相手の気持ちを理解するように意識してください。
※話が長時間になるとお互いにとって負担になってしまいます。ですので、時間はある程度区切る必要があります。
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うつ病の人に、気分転換にカラオケや旅行などを勧めるのは?
家に引きこもっていたら気分がふさぐだろうと、うつ病の人に旅行やカラオケなどの娯楽を勧める場合があります。しかし、うつ病がある程度回復するまでは何をやっても楽しめないため、気分転換にならないだけならまだいい方で、かえって精神的負担となって回復を妨げることになりかねません。好きだった趣味や遊びでも、無理にやらせたり、疲れるほどに頑張らせてしまうことは避けなくてはいけません。
お酒を飲みに誘ってもいいでしょうか?
ダメです。
アルコールは神経の刺激伝達を抑制するため、うつ病を悪化させる恐れがあります。お酒を飲むことで憂さ晴らしをしようと、お酒を飲みにうつ病の人を連れ出すのは厳禁です。うつ病の人が服薬している時期に飲酒すると、アルコールによって薬の効き方に影響が出たり、副作用が現れることもあります。
うつ病の部下が退職を申し出ました。どう対応すればいいですか?
うつ病の人は、退職を申し出ることがあります。しかしそれは、うつ病という病気が悲観的な考えを生じさせているためで、退職後、うつ病がよくなったときに後悔することになってしまいます。うつ病の人には、退職や離婚などのような人生の重大な決断は保留し、まずはうつ病の治療に専念するようすすめてください。
今回初めて「メンタルヘルス」というカテゴリーを設けて、うつ病に関するエントリを書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?少しでもこのエントリを読んでくださった皆様のお役に立てましたら幸いです。
それではまたお会いしましょう!再見!
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2018東京都吹奏楽コンクールを聴きに行けなかった話
今回のエントリは2018年の東京都吹奏楽コンクールを「聴きに行ったレポート」ではなく、「聴きに行けなかった話」です。
昨日の東関東で疲れ果て、今日の東京都大会を寝坊し、電車の中でチケット売り切れを知り、渋々ヤエチカで飲んでいるナウ
— ノロい人 (@borax_norochan) 2018年9月9日
上記のツイートの通り、9/9の東京都吹奏楽コンクール高等学校の部を聴きに行こうと思っていたのですが、寝坊で行けませんでした。コンクール当日に寝坊するなんて、”吹奏楽コンクール厨房”を自称する僕としてはあるまじきことです。我が身が情けないです。
あたしゃ自分が情けないョ・・・(声の出演:TARAKO)
補足すると、前日の東関東大会で疲れ果てたというよりかは、平日の疲れがたまっていたところに、東関東大会の疲れでトドメを刺したというカンジでしょうか。いずれにしても、加齢による体力の衰えを感じました。
というわけで、残念ながら東京都吹奏楽コンクールを聴きに行くことはできませんでしたが、幸いにも一部の演奏がYouTubeに出ていたので、ここで紹介しておきたいと思います。
東海大学付属高輪台高等学校
八王子学園八王子高等学校
両校ともに、全国大会への切符を手にしただけあって、流石の演奏です。
さらに幸いなことに、東京都吹奏楽コンクールのレポートも書いてくださった方がおります。非常にわかりやすいレポートをありがとうございます。
今回のエントリは以上です!
見に来てくださった皆様、どうもありがとうございました。
またお会いしましょう!See you again!
アレンジ物に着目した東関東吹奏楽コンクール高等学校の部A部門2018
さて、早速ではありますが、先日9/8は2018年第24回東関東吹奏楽コンクール高等学校の部A部門が行われました。
今年も聴きに行きましたので、そのことについて書いてまいりたいと思いますが、全団体の感想を書くスキルがないので、今回はオーケストラからのアレンジ物を取り上げた学校について書いていきたいと思います。
吹奏楽コンクールが好きな人も、そうでない人も、最後までお付き合いいただけましたらうれしい限りです。
1.神奈川県代表 県立横浜緑ヶ丘高等学校
交響詩「ローマの噴水」より(O.レスピーギ/木村吉宏)―銅賞
4つの楽章からの抜粋を演奏されていましたが、それぞれの楽章のキャラクターをよく表現できていたように思います。欲を言えば、強奏時における低音群の存在感だったり、弱奏時の繊細さ、丁寧さや安定感が増せばもっと良くなるのではないかと感じました。
2.千葉県代表 船橋市立船橋高等学校
バレエ音楽「三角帽子」より(M.ファリャ/保科洋)―銀賞
まず、序奏のトランペットソロですが、非常に上手でした。それに続く、粉屋の女房の踊り、隣人たちの踊り、終幕の踊りは、正直なところおとなしめの演奏だな、という印象があり、もっと情熱的な盛り上がりがあった方が個人的には好みでした。
4.栃木県代表 県立石橋高等学校
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より(M.ラヴェル/岩原篤男)―銅賞
夜明けの冒頭の連符は(難しいのは重々承知しておりますが、)より音の粒がはっきり聞こえた方が良かったです。それに続く旋律は大きめですが、個人的にはこれくらい吹いてくれた方がいいと思いました(人によっては、吹きすぎと思う人もいるかもしれませんが・・・)。全員の踊りは勢いだけで押し切るような演奏ではなく(そういう演奏も嫌いではないのですが)、理性的に演奏されていたように思います。
11.神奈川県代表 三浦学苑高等学校
交響詩「英雄の生涯」作品40(R.シュトラウス/三井英健)―銀賞
冒頭の低音群の旋律で始まったところは、「かっこいい!」と思わず唸ってしまいました。それ以降も、金管や低音群の力強さや木管楽器群の透き通るようなサウンド、演奏をしっかりと引き締めていた打楽器群が非常に印象的でした。ラストのコードも美しく決まっていました。
13.千葉県代表 習志野市立習志野高等学校
組曲「展覧会の絵」より(M.ムソルグスキー/石津谷治法)―金賞・代表
習志野高校は2008年にも展覧会の絵を取り上げていましたが、今年はガラッと変わった編曲となっていました。冒頭のプロムナードでは、自分の持っていた先入観とは違う音がしたため、少し戸惑いましたが、木管群の温かみのあるサウンドを中心に奏でられ、個人的にはホッとするようなプロムナードでした。最後のキエフの大門は、非常に感動的で、なおかつ音楽のスケールの大きさを見せつけられたような気分でした。全国大会では、東関東大会以上に素晴らしい「展覧会の絵」が披露されることを期待しています。
16.茨城県代表 大成女子高等学校
交響詩「ローマの祭り」より(O.レスピーギ/森田一浩)―銀賞
茨城県大会でも素晴らしい演奏を聴かせていただきましたが、東関東大会ではさらに進化を遂げていました。チルチェンセスでのバンダのトランペットは、バッチリと決まっていて、音が良く飛んでいました。主顕祭では祭りの盛り上がりが良く表現されており、テクニカル的に難しい部分も良く吹けていて、盛り上がりに花を添えていました。
22.神奈川県代表 横浜創英中学・高等学校
歌劇「トゥーランドット」より(G.プッチーニ/後藤洋)―金賞
この後藤氏編曲のトゥーランドットはコンクールや各種演奏会で非常に多くの団体に取り上げられており、吹奏楽をよく聴く人であれば、(言い方は悪いですが・・・)飽きてしまっている人もいるのではないかと思います。しかしながら、この日の演奏は音楽に推進力があり、「誰も寝てはならぬ」といった歌心を求められるシーンでは美しいサウンドでしっかりと歌心を聴かせていただき、新鮮ささえ感じてしまいました。惜しくも東関東大会では、全国大会への切符をつかむことはできませんでしたが、代表に選ばれた演奏と比較しても何ら遜色のない演奏だったと思います。
23.神奈川県代表 東海大学付属相模高等学校
バレエ音楽「シバの女王ベルキス」(O.レスピーギ/堤慎吾)―金賞
終始、トルクがあり、生き生きとした演奏でした。この曲の持ち味である迫力だけでなく、テクニカルなところも申し分ない仕上がりでした。欲を言えば、強奏時の金管・木管・打楽器のバランスにもう一工夫あれば、もっと良かったです。しかしながら、文句なしの金賞に値する演奏でした。
24.茨城県代表 常総学院高等学校
交響詩《ドンファン》作品20(R.シュトラウス/本図智夫)―金賞・代表
こちらも茨城県大会では圧巻の演奏を聴かせていただきましたが、東関東大会ではさらに磨きのかかった演奏となっていました。この曲の持つ華やかさが存分に発揮され、テクニカル的にも難しかったとは思いますが、音の動きがクリアに聴き取れる演奏でした(これってスゴいことなんですよ!)。全国大会、朝一番で大変な中だとは思いますが、是非金賞を受賞して2000年のリベンジを果たしていただきたいものです(僕の勝手な期待です)。
以上、アレンジ物を取り上げた学校について感想を書いてきましたが、このほかの学校も全て素晴らしい演奏で、正直どこが全国大会へ推薦されてもおかしくないレベルの高い大会だったように思います。
今回はここまでにいたしますが、最後までお付き合いくださった皆様、どうもありがとうございました。
次回、またお会いしましょう!アディオス!