一時期の生駒中学校✕ショスタコーヴィチの相性の良さは何だったんだろう
2019年の全日本吹奏楽コンクールでは7年ぶりの全国大会出場を果たし、見事金賞を受賞した奈良県の生駒市立生駒中学校ですが、僕が個人的にスゴいと思っているのは、2007~2008年にショスタコーヴィチを取り上げていた時期のあの神がかっていた演奏なんです。
あの時期の牧野耕也先生✕生駒中学校✕ショスタコーヴィチの相性の良さは何だったんでしょう?
- 2007年 喜歌劇「モスクワのチェリョムーシカ」より モスクワを疾走、ワルツ、ポルカ、ギャロップ(D.ショスタコーヴィチ/鈴木英史)
- 2008年 「ジャズ組曲第2番」より マーチ、ワルツ第2番、ダンス第1番、終曲(D.ショスタコーヴィチ/J.デ=メイ)
いろいろ素晴らしい点はありますが、個人的に一番感心したのは、発音の美しさです。これらの曲に挑戦するバンドは後を絶ちませんが、それらのバンドとは一線を画しており、モヤッとしたり、薄らぼんやりしたようなところが皆無なんです。
高校生どころか、オトナ顔負けの演奏です。
僕の記憶が確かならば、生駒中学校がコンクールでショスタコーヴィチを取り上げたのはこの2曲だけだったと思いますが、ほかの曲にも挑戦して欲しかったです。
残念ながら、牧野耕也先生はお亡くなりになられていますので、牧野先生✕生駒中学校✕ショスタコーヴィチのコンビネーションは実現しませんが、昨年久しぶりの全国大会金賞も実現したことですし、生駒中学校にはさらなる活躍を期待したいと思います。
CD インフィニティ II OSBR-25033/指揮:牧野耕也/生駒市生駒中学校吹奏楽部
|
CD インフィニティ III(指揮:牧野耕也/生駒市立生駒中学校吹奏楽部)
|