ホウ砂に吹かれて

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発達障害関連の検査を受けた結果のご報告

早速ではありますが、先月(2020年1月)の中旬に発達障害関連の検査を受けてきました。

発達障害の診断自体は2016年8月におりていたのですが、なかなか検査を受けるきっかけがなく、今回たまたま主治医の気が向いて勧められるがままに受けたという形です。

前置きはここまでにして、結果のほうをご報告したいと思います。

医師から口頭での説明

僕が最初に医師から発達障害の診断を受けたときは中程度のADHD注意欠陥多動性障害)と軽度のアスペルガー症候群(現在は自閉症スペクトラムといいます)という診断だったのですが、検査の結果、ADHDの傾向もあるけど、自閉症スペクトラムの傾向の方が強いですね」とのことでした。
(最初に診断がおりた時に検査はしなかったの?とお思いの方がいるかと思われますが、僕は精神科医の香山リカ先生の言うところの"簡単コース"で診断がおりたパターンの一人なのです)
「詳しくは報告書を読んでみてください」とのことでしたので、薬局でクスリを待っている間、報告書を読むことにしました。

報告書より

ウェクスラー式知能検査(WAIS-Ⅲ)

言語性IQと動作性IQの間に統計的な有意差があり、さらに群指数(言語理解・知覚統合・作動記憶・処理速度)の間、および、言語性・動作性の下位検査においてもスコア差が認められたとのことでした。こういった知的能力のアンバランスは発達障害の特徴の1つなのだそうです。
特に、言語性IQ>動作性IQである点が特徴的であったようで、これは僕が日常生活において言語性IQに基づく聴覚情報をベースにして物事を考える機会が多いということを示しているようです。

AQおよびASRS

AQは自閉症スペクトラム障害、ASRSはADHD傾向の有無を調べることを目的とした心理検査です。
AQ・ASRSともに、自閉症スペクトラム障害ADHDの診断基準を満たしているとのことでした。

性格特徴

性格特徴についてはNEO-PI-Rという検査が使われていました。これは健康な成人の性格を測定する心理検査です(僕は健康なのか?)。

N(神経症傾向・うつ) かなり高い
E(外向性)      かなり低い
O(開放性・独創性)  平均
A(調和性・協調性)  平均
C(誠実性・自尊心)  かなり低い 

発達障害の傾向を有している方に認められるプロフィールがみられたとのことでした。
また、得点の最上限・最下限に達している項目もありました。

得点の最上限に達した項目:N1(不安)、N6(傷つきやすさ)、A5(慎み深さ)

得点の最下限に達した項目:E(外向性)/E5(刺激希求性)、C4(達成追及)、C5(自己鍛錬)

不安が高く、内向的な性格とのことです。また、自信がなくて、他人からの評価や周囲の雰囲気に流されやすいです。さらに、周りの人たちを信頼していない一面があるため、対人関係は表面上の付き合いになり易いです。
残念ながら、読者数が減りそうな結果が出てしまいました。

「発達障害」と言いたがる人たち (SB新書)

感覚プロファイル

青年・成人感覚プロファイルというものを使用しました。これは、感覚処理の特徴を調べる心理検査です。

低登録:非常に高い
感覚探求:平均
感覚過敏:高い
感覚回避:非常に高い 

他の人が気付くことに自分だけ気付かないときがあります(例えば?)。また、感覚に敏感な様子、および、感覚刺激を避ける傾向も認められました。

その他の検査に関して

総合所見・今後に向けて

発達障害の有無について、今回の心理検査では一定の結果が算出された、とのことです(ただし、最終的な判断は医師が行うとも書いてありました)。現在の理系職は適職の1つになりますが、下記の2点に注意するよう書いてありました。

①部門を横断する業務、他部門の作業、管理職など

マルチタスクが苦手であること、および、自分のペースを崩されることなどが理由でストレスが溜まります。加えて、対人コミュニケーションを取らなければいけない機会が増えるため、適性があるとはいえません。

②出張

環境の変化に対して、迅速に対応することは不得手です。

検査の結果が来て

  • まあ当たってるかな(85%)
  • 抽象的だからもっと具体的に書いてちょうだい(10%)
  • なにそれ、心外なんだけど(5%)

という感想です。

ちょっと意外だったのが、ADHD自閉症スペクトラムアスペルガー)を比べたときに、(当初の医師の診察もあり、)自分はADHDの方が優勢なのかなって思っていたのですが、自閉症スペクトラムの方が優勢というのが少し意外でした。

客観的に自分のことをハッキリさせるためにも、検査は受けられるモンなら受けてみるものですね。