ホウ砂に吹かれて

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保守雑誌感想文【2019年9月】

 

平素より大変お世話になり誠にありがとうございます。

はてなブログで「ホウ砂に吹かれて」をやらせていただいております、ノロい人でございます。

早速ではありますが、今回のエントリは月に一度の保守雑誌感想文になります。

最後までお付き合いいただけましたら、ありがたい限りでございます。

 

読書尚友(特集より)

"読書尚友"とは我々には聞き慣れない言葉ですが、「読書を通して古の聖賢を師とする」という意なのだそうです。
吉田松陰が叔父玉木文之進の子彦介の大成を願って与えた「士規七則」の中にこの言葉があります。その中にはこのように記されています。
「人古今に通ぜず、聖賢を師とせずんば、則ち鄙夫のみ。読書尚友は君子の事なり」
人が歴史に通ぜず古の聖賢を師としなければ、つまらない人間になってしまう、読書を通じて古の聖賢を師とするのが君子のなすべき事だ、という教えです。

弘法大師にもこういった言葉があります。
「人の相知ること、必ずしも対面して久しく語るのみにしもあらず」
必ずしも直接会って語らなくても、書物を通じて師と友を知ることはできる、という意味になるのでしょう。

読書習慣が学力を決める

「母と子の美しい言葉の教育」推進協会会長 土屋秀宇氏と東北大学加齢医学研究所所長 川島隆太氏の対談より。

読書をする子は楽々と平均点を超える

川島氏が読書の効果について語っている部分は非常に興味深かったです。

川島 (略)読書を全くしない子が平均点を超えるには、家で毎日二時間勉強して、かつ睡眠を六時間から八時間キチッととらなければなりません。ところが読書を毎日する子たちは、家での勉強時間が一時間もあれば十分で、あとはちゃんと睡眠さえとっていれば平均点を軽く超えるんです。さらに、毎日一時間以上読書する子たちは、宿題さえちゃんとしていれば、あとは適切な睡眠時間が確保されると楽々平均点を超える。それくらい、激烈な学力の差があることが分かったんです。 

僕はもう三十路なので、手遅れなのでしょうか。
ただ、お子さんにも個性というか、個体差というか、そういったものがあって、誰もなにもしなくても何の苦も無くスラスラと読書できる子もいれば、どうしても一定時間座って読書をすることが苦手なお子さんもいるはずです。人間ですから。たまたま前者に生まれついた子は良いのですが、後者の子はどうすれば良いのでしょうか。考えさせられます。
(お勉強で平均点以上をとることだけが人生ではありませんが)

子育てはスマホをオフにして

僕がちょっと引っかかったのは、土屋氏がスマホ授乳やながら授乳について語っている箇所についてです。

土屋 (略) 僕が昭和四十年に教員になった頃、発達障碍の有病率は一万人に一人でした。これが二、三年くらい前の調査では十五人に一人にまで激増している。 

ピー!ピピピピーッピピー!(ホイッスルの音)
ちょっと待ってください!
発達障碍(障害)の有病率(病気か?)が増えたのはスマホ授乳やながら授乳だけのせいにしているように聞こえるんですけど、そんな風に言っていいんですか?
そんなことを言ってしまったら、専門家からお叱りをいただきません?

まず、発達障害の認知度が昭和四十年とここ二、三年では断然に違います。
また、時代背景もあって、当時は"ちょっと変わっている程度の人間"でも特に困難さを抱えずに生きることができたという環境的な測面や、変わっている人物でも発達障害を疑われないという周囲の目の問題もあったと考えられます。

そういったことを考慮に入れずに、発達障害を語ってしまうのはかなり乱暴だな、と思ったのは僕だけでしょうか。

ということで、今回も会社からいただいた保守雑誌を斜に構えた読み方をしてしまいました。
僕は性格が悪いのでしょうか…
それでは、次回以降もよろしくお願いいたします。

 

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