ホウ砂に吹かれて

コンサータ72mg男が書きたいことを書きたいときに書くブログ

西村博之(ひろゆき)氏『論破力』を読んで

論破力 (新書689) [ 西村博之 ]

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感想(3件)

“論破力”は諸刃の剣

この本を手に取る方はまず相手を“論破”してやりたいとか、“制御”してやりたいとか、そういった願望(?)や必要性(?)があってのことなのかもしれません。
しかしながら、何でもかんでも論破すればいいわけではないということが、結構早い段階で書かれています。

例えば、夫婦げんか、夫であろうが、妻であろうが、論破なんかしたりしたら、ロクなことになりませんよね?
あとは、営業マン、お客さんを論破しても商品は買ってもらえません。
最後に上司、論破して飛ばされてしまう人も割といることでしょう。

そのことを念頭に置いてこの本を読んでみるといいと思います。

発言しない人間の人件費

皆さんの仕事において会議とかディスカッションのような人が集まる場で、発言されない方ってどうしても出てくるじゃないですか、そういう人の人件費って、例えば30万円/月の給料から…って計算したくなるんですけど、どうやらそれだけのコストじゃないんです。それ以外にも福利厚生費、オフィスの管理費用だったりで、一人あたり60万円くらい払ってるっていうんですね。
そうすると、1ヶ月✕22日間✕8時間=176時間なんで、1時間あたり給料1700円+経費3400円=5100円くらい雇用の維持費がかかっているんです。

…ということは、5100円✕時間✕発言しない人数✕会議の回数の分だけ会社のカネが無駄になっているんです。
そう思うと、決済の金額によっては、払う・払わないをサイコロで決めた方がマシということにもなりかねません。
もうこれは論破力以前の話です。

 

使ってみたいキラーフレーズ

この本の中で、使ってみたいと思ったキラーフレーズがあって、それが「いま、なんで過去形ですか?」っていうフレーズなんです。
これは、たとえば進行中のプロジェクトに関する進捗報告などで「あれは、○○でした」と誰かが言ったとします。
それに対して、このキラーフレーズをぶつけるんです。もうしょうもない。

でも、そういったしょうもないツッコミを繰り返していると、“面倒くさい人物”だと思われて、相手が勝手に恐れてくれて、最終的にはわざわざ攻撃されなくなるというワケなのです。
なんかこういうコトしていると、嫌われそうなんですけどね…

非論理的に見える人でも...

ひろゆき氏によると、非論理的に見える人でも、実はその人なりにちゃーんと「論理」があるのだというのです。

「無能な人をクビにできない」経営者には「愛人だから」という論理(?)があったり、
「優秀な人なのにクビにする」経営者には「イケメンむかつく」という論理(?)がちゃーんとあったりするんです。
(この例はスゴく幼稚ですけどね)

ですから、一見非論理的に見える人がいたら、「ちゃんと訊けばいい」だけなんです。
そうすることで、その人なりの「論理」にたどり着くヒントが得られますから。
(話が飛躍しましたが、そのあたりはこの本を買って読んでみてください)

 

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ここまで、西村博之ひろゆき)氏の『論破力』について、内容をかいつまんできましたが、敵を論破する内容とはちょっと違うカンジになってしまいました。
どうしても、敵を論破したい!という方は、是非ともこの本を買って読んでみてください!
それでは、この辺で。