第41回全日本アンサンブルコンテストで気になった演奏やチームについて
早速ですが、前回のエントリの続きということで、
第41回全日本アンサンブルコンテストで個人的に
気になった演奏やチームについて、取り上げていきたいと
思います。
興味のある方はどうか最後までお付き合いくださいませ!
【前回のエントリ】
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高等学校の部
1.西関東代表 埼玉県 埼玉栄高等学校吹奏楽部(打楽器八重奏)
曲目:ギャラクティック・エンパイア(ギリングハム/国井弓湖)
実は僕は打楽器についてあまり詳しくないし、打楽器アンサンブルって
ガチャガチャしてそう、という悪い先入観を持っていたのですが、
このアンサンブルを聴いて、その先入観も払拭されました。
(僕が今まで下手な演奏しか聴いてこなかったということですネ)
打楽器だけでこんな厚みのあるハーモニーが生み出されるんだ、と
感心しっぱなしでした。
また、フォームや動きに無駄がなく視覚的にも美しかったということと、
一つ一つの音の粒も明瞭であったという点も僕の中では高評価です。
ブラボーです。
8.東北代表 福島県 福島県平商業高等学校吹奏楽部(木管八重奏)
曲目:月に寄せる哀歌(松下倫士)
このチームはとにかくチーム内の調和を重視した演奏スタイルでした。
弱奏が非常に美しくかつ安定感があり、安心して聴いていられる
演奏でした。
特に発音が自然で(これってスゴく難しいんですョ)、この点が
僕の中では非常にポイントが高かったです。
ブラボーです。
9.北海道代表 北海道 遺愛女子高等学校吹奏楽局(クラリネット八重奏)
曲目:ラ・セーヌ(真島敏夫)
冒頭からよく吹けていました。
「よく吹けていた」というのは、各個人が自分の役割を果たせていて、
それが演奏にしっかりと生かされていたということです。
アンサンブルでも7,8人という比較的人数の多いチームになると、
存在感のあまりない奏者が出てきてしまうこともあるのですが、
このチームは全くそんなことはなく、全員で演奏を作り上げており、
この点が特に素晴らしいチームでした。
個人的には金賞だと思ったんですけどネ・・・
ブラボーです。
11.九州代表 熊本県 玉名女子高等学校吹奏楽部(クラリネット四重奏)
曲目:クラウナリー(スタルパース)
僕の中でこの曲は八重奏のイメージが強く、四重奏でもこの曲って
演奏されるんだ、と聴きながら思いました。
四重奏と少ない人数でもそれを感じさせない充実した演奏内容でした。
サウンドも明るく、テクニカルな点も申し分なかったと思います。
ブラボーです。
17.中国代表 岡山県 明誠学院高等学校吹奏楽部(金管八重奏)
曲目:金管八重奏曲(高昌帥)
出だしから楽器がよく鳴っていて、
「金管楽器はこうじゃなくっちゃ!」と
思わせるサウンドでした。
(よく鳴らすだけが金管楽器ではないというのはその通りなのですが・・・)
最初のほうのA.リー○ドのオ○セロを彷彿とさせる曲調のところを
堂々と演奏されていたのが印象的でした。
ブラボーです。
20.東京代表 東京都 東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部(金管八重奏)
曲目:カッシーニ・ミッション(三澤慶)
非常に基礎的なアンサンブル力が高い、という印象を持ちました。
それ故に細かいミスが散見されても、全体的な安定感としては
ほとんど影響がない、揺らがないと思わされる演奏でした。
部分的な感想になってしまいますが、チューバが非常にいい音を
していたのと、ベルトーン(というのでしょうか)が非常に上手でした。
ブラボーです。
大学の部
2.北陸代表 富山県 富山大学吹奏楽団(サクソフォーン四重奏)
曲目:「サクソフォーン四重奏曲」より(デザンクロ)
出ました。サクソフォーン四重奏の定番中の定番曲です。
その定番曲を(こういう書き方をしていいのかわかりませんが)
「キビキビと」演奏しており、非常にメリハリの効いた
演奏でした。
個人的には、
「そうだよ!この曲はこうやって演奏するんだよ!」
と思いながら聴いていました。
(こういう書き方をしていいのかわかりませんが)
「お手本」になる演奏で、個人的には金賞と感じました。
ブラボーです。
9.東関東代表 神奈川県 神奈川大学吹奏楽部(クラリネット三重奏)
曲目:蛇儀礼(尾崎一成)
このチームは非常に息の合った演奏を聴かせて(魅せて)
いただきました。
「息の合った」というのはアインザッツとか音程とかが合っている、
ということだけではなく、息のスピード感、息の太さなど何から何まで
揃っている演奏だったように思います。
結果こそ銀賞でしたが、個人的には
「ここまでの演奏をして銀賞だなんて、厳しいな」と思いました。
ブラボーです。
11.西関東代表 埼玉県 文教大学吹奏楽部(金管四重奏)
曲目:ダンス(スティーブンス)
この曲はチューバ四重奏の定番曲で、僕の大好きな曲の一つでした
ので、前々から楽しみにしていました。
(実際の編成はユーフォニウム2名、チューバ2名でした)
僕もこの曲やったことがありますが、合わせるのが難しい曲だった
という記憶があります。
時折チューバ2名の音がぴったりと合ったときに出てくる倍音が
とても豊かで、心地よかったのと同時にこんな音がするんだと、
非常に感心しました。
機動力がもう少しあれば、より高い評価を得られたのではないかと
感じました。
ブラボーです。
ここまで僕が個人的に印象に残ったチームや演奏を取り上げてきましたが、
全チーム非常に素晴らしい演奏をされていて、楽しんで聴くことが出来ました。
ただ、最近は新しい曲を取り上げるチームが多いので、「定番曲」をもう少し
聴きたかったな、という風に思いました。
(オーディションのための6つの小品とか、民謡風ロンドの主題による序奏と変奏とか、
高貴なる葡萄酒を讃えてとか聴きたかったナァ)
こればっかりは仕方ないんですけどネ。
以上、アンサンブルコンテストについてのエントリでした。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!
またお会いしましょう!
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