仕事に夢をもとめない、だって。
日頃よりご愛顧いただき誠にありがとうございます。
ノロい人でございます。
今日の話なんですけど、会社の一年先輩とひょんなことから、
宝くじが当たったら仕事を辞めるか?という話になったんです。
こんなカンジで。
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先輩「X商会のYさん、宝くじ当たったら仕事辞めるって言ってたよ」
僕「でも、一億円当たったくらいじゃ怖くて仕事辞められませんよ」
先輩「ウチらの年齢だったらそうだよネ」
それで、「宝くじ当たったら仕事辞めるかどうかって何かで見たことある話だよな」
って思ったので、今回はそのことについて書いてみようと思い立ちました。
その「どこかで見たことある話」というのがこちらになります。
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香山リカ先生の『しがみつかない生き方』にこんなカンジの話題が
出ていました。この本は僕が大学生のころに出た本なので割と古い
本なんですけどネ。時が経つのは早いモンです。
(勝間和代女史批判で有名になった本ですよネ)
この本の第6章『仕事に夢をもとめない』の『宝くじで1億円当たったら
仕事をやめるか?』というところにこんなことが書いてありました。
(略)
そこで大型宝くじが発売される夏と年末には、いつも自分に問いかけてみることにしている。
「もしこの宝くじで1億円が当たったら、私は仕事をやめるだろうか」
自分としては、「いや、私はお金のために働いているのではない。だから一億当たろうと一〇億当たろうと、医療の仕事を辞めることはない」という答えが、自分の中からわき出てこないだろうか、と期待しているのだ。
ところが、香山リカ先生はそんな答えが出てこないどころか、1億じゃなくて
5千万、いや1千万、って具合でどんどん仕事と引き換えになる金額が下がっている
ということでした。
1億円当たっても仕事を辞めるのが怖いなんて言っている僕とは大違いなんですけど、
よくよく考えてみると、香山先生と僕とは年齢がかなり離れているんですよネ。
あとは、香山先生は精神科医の仕事を辞めたって、いざとなれば本を書いたり、
テレビに出たりすればいいワケで、そもそもカネを稼ぎ出す力も雲泥の差なんです。
ハァ。
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また、香山先生が落ち度がないにもかかわらず、「医局長」から「ヒラの医者」に
降格になった際のエピソードにも触れておきます。
(略)
私としては何かアクションを起こす気にもなれず、そのまま勤務を続けた。降格になっても"パン代"としては十分な金額が支払われていたので、それ以上、望むことはなかったのだ。
(略)
しかし、「給料さえもらえればそれでよい、というわけではない。私は○○のために仕事をやっているのですから、それを認めてもらいたい」と抗議しようにも、「○○」に当てはまるものが何なのか、どうしてもわからなかったのだ。
僕も一応会社では、主任という役職を与えられて、役職手当も頂いているのですが、
この香山先生のエピソード同様、平社員に降格になって役職手当がなくなった
ところで、別に路頭に迷うわけではないので、特にアクションを起こそうという
気にはならないんだろうな、なんて考えてしまいました。
それと、「○○」に当てはまるものもよく考えてみると、そんなものはない、
…というのも少しさみしい話なので、何かないか一生懸命考えたんですけど、
月に1回くらい来社してくださるお客さんに居酒屋で奢ってもらえることくらいしか
思いつかず、我ながら「社会人としてどうなんだろう」なんて言うカンジで、
我が身が情けなくなりました。
ハァ。
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そんな情けない僕でも、仕事を辞めずに何とか働き続けているのは
香山先生の本の中の言葉を借りるとこんなカンジなんだろう、と思います。
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自分は目先の生活のためだけに仕事にぶら下がっているにすぎないのだな、とつくづく情けない気持ちになるが、逆に考えれば「目先の生活を何とかしなければ」という思いがある限り、私は働くのをやめることはない、ということだ。
そうなんです。目先の生活。
正直なところ、僕には貯金なんて本当にスズメの涙程度しかないので、
目先の生活のために何とか働いているようなカンジです。
おクスリ代も稼がなきゃいけないし。
ハァ。
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以上、後ろ向きなカンジで話を進めてしまったんですけど、
これでも一応、生活にはそこそこ満足しているつもりですヨ。
書きたいことが頭に浮かんだら、このブログに書けばいいし、
音楽を聴きに出かけることもありますし、休みが合えば、
お酒飲みに付き合ってくれる友人もいますので。
ということで、今回はここまでにしたいと思います。
それではまた次回お会いしませう。