ホウ砂に吹かれて

コンサータ72mg男が書きたいことを書きたいときに書くブログ

2017東京都吹奏楽コンクールを聴きに行った話

 

 

こんにちは!ノロい人です。

昨日は東京都吹奏楽コンクール(高等学校の部)

を聴きに行ってまいりました。

今回はそのことについて書きたいと

思います。

(↓↓↓大会前日の更新内容)

hebo-chan.hatenablog.com

 

 

 

 

 

予想が当たってしまった話

今回の都大会はこちらの三団体が

全国大会出場を決めました。

↓↓↓

6.東京都立片倉高等学校
課題曲:Ⅴ
自由曲:吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より(高昌帥)

9.東海大学付属高輪台高等学校
課題曲:Ⅳ
自由曲:交響的狂詩曲(福島弘和)

10.八王子学園八王子高等学校
課題曲:Ⅲ
自由曲:交響曲第一番「アークエンジェルズ」より (F.チェザリーニ)

 

昨年はここが全国大会に出るだろうと思って予想したところを

外してしまったんですけど、今年は当たりました。

結果発表前のツイート↓↓↓

これがコンクール厨房の勘ってやつです。えっへん。
あと、少しの先入観も。
去年は外したくせにネ。

 

そのほかの結果もおおむね僕が聴いて感じた印象と

そんなに違わかなったように思います。

結果はこちら↓

 

 

トランペットばかりが抜けて聞こえてくる団体が多い

ホールの特性なのか、そのような個性のバンドが予選を

突破してくるのか、予選を通過するための各バンドの「工夫」なのか

僕の耳がおかしいからなのかは分かりませんが、

そのような演奏が目立ちました(特に課題曲)。

確かにトランペットが良く抜けて聞こえてくると、

一瞬ほかの団体よりもうまい気がしてしまうのですが、

(僕だけでしょうか?)

よくよく聴いていると、やっぱりアンバランスさが

気になってしまいます。

おそらく、作曲者としてはそれぞれのパートが

活きるように作曲していると思いますので、

パートが皆、活きてくるようなバランス作りの上での

「工夫」が欲しいと思いました。

それはすごく難しいということは承知しているんですけどネ…

(課題曲の場合、「落とし穴じゃなくて課題」を用意するために

わざと活きにくいパートが楽譜上作られているという

こともあり得ます。有名校なんかはそこら辺をシレっと楽譜を

書き換えている、なんてウワサもありますが、そこらへん事実か

どうかは分かりません)

 

自由曲と比較して課題曲の完成度が低い団体も多い

これは、昔からいろんなところで言われているような気がするのですが、

(先日の東関東大会と比較すると、)都大会では課題曲の完成度が低い、

という印象を持ちました。

「自由曲でそれだけの立派な音が出るなら、課題曲でもそれ聞かせてよ!」

みたいな。

あとは、「明らかに自由曲に向けて体力を温存していたんだろうなぁ」

なんていう感想を持った演奏もありました。

(個人的な意見としては、2時間近くするコンサートならまだしも、

12分間のコンクールで体力温存しなきゃいけないような選曲は

間違えているのではないか、と思います。吹奏楽コンクールでは、

「12分間で持てる実力・集中力・気合いを出し切った!」っていうような

演奏を期待しています)

課題曲別に見て行くと、

Ⅱ・Ⅳの行進曲では、特にバランスの悪さが目立ちやすかった、

という印象があります。また、「行進曲を演奏する上で、

その音形(アタック・コア・リリース)でいいのかなぁ~」

とか、「主旋律の音のブレンドがよくないなぁ」いろいろ課題が

目立っていたように思います。

Ⅲの『インテルメッツォ』(間奏曲の意、でしたっけ?)では、

「サウンドのふくよかさがもっと欲しいなぁ」とか、

先ほど同様、「音がブレンドしているともっといいんだけどなぁ」とか、

「えっ、ホントにそのテンポ設定でちゃんと歌えるの?」なんていう

感想を持った団体が散見されました。

Ⅴの『メタモルフォーゼ』では工藤静香さんではありません)

現代曲で僕はイマイチよく解っていないのですが、音楽的素養が足りん!

(先日の東関東大会では、各セクションごとの交通整理に気を遣っていたり、

メリハリ」のある演奏が目立っていた一方で、)

今回の都大会では、「メリハリをつけるために、ここは思い切った表現が

欲しかったなぁ」という感想を持ちながら聴くことが多かったように思います。

そして、残念ながら僕が一番気に入っていた課題曲Ⅰ(スケルツァンド)を選曲した団体は
ありませんでした。少しさみしかったです。

 

そんな中、技術面・表現面で配慮の行きとどいたマーチを演奏した高輪台

場面転換の見事だったインテルメッツォを演奏した八王子が高い評価を

受けたことについて、「審査員もちゃんと課題曲を聴いているんだな」と

ホッとした気持ちになりました(当然ですよネ、失礼しました)。

 

というわけで、予選を勝ち抜いてきただけあり、

どこもかしこも非常に上手な演奏だったのですが、

今回はあえて個人的に引っ掛かったところを

まとめてみました。

以上、読んでいただきありがとうございました。

またお会いしましょう!

 

 

 

もう八王子の演奏が上がっています。早いですネ。
(自由曲:交響曲第一番「アークエンジェルズ」より/F.チェザリーニ)
レスピーギを連想させるような曲調なんですが、
キリスト教の音楽を題材にすると、そう聴こえて
しまうんですかね?(って思うのは、僕だけ!?)

↓↓↓


【吹奏楽/東京2017】交響曲第1番「アークエンジェルズ」/八王子学園〔第57回東京都吹奏楽コンクール・金賞代表〕

 

 

 

タッド・ウィンド・コンサート(30)フランコ・チェザリーニ/交響曲第1番「アークエンジェルズ」 TAD WIND CONCERT Vol.30Symphony No.1 The Archangels