ホウ砂に吹かれて

コンサータ72mg男が書きたいことを書きたいときに書くブログ

保守雑誌感想文【2019年12月】

精進する(特集より)

「精進」なんて言われても、「精進料理」くらいしか僕は耳にしない言葉なんですけど、「精進」とは本来、励んで怠らないことです。ひたむきに人格形成に励み努めること、とも言えます。

突然ではありますが、生きるとは息をすることです。息をするのをやめてしまった時、人は死んでしまいます。しかしながら、息は人間が意思し努力してするわけではありません。人間を超えた大きな力が働いて私たちは息をしているのです(そう考えると、自律神経の働きはスゴいですネ)。心臓が休みなく鼓動しているのも同じです。人知人力の及ぶべくもない大きな力の間断のない働き、精進によって私たちの生がここにあります。即ち生命と精進は一体なのです。絶えざる精進のないところに生命はありません。

夢の新薬開発に挑む

同志社大学生命医科学部客員教授 グリーン・テック社長 杉本八郎氏のインタビューより。

杉本八郎氏の紹介を少し。世界初のアルツハイマー認知症治療薬「アリセプト」を開発し、人類社会に大きな功績を残したスゴい方です。

”根拠のない自信”が天運を引き寄せる

杉本 科学者が根拠のない自信なんて言ったら笑われます。だけど結局、成功者に共通するのは根拠のない自信なんです。 

僕は根拠のない劣等感なら人一倍あるんですけど、それじゃダメですネ。

そういえば、借金玉さんは似たようなことで、根拠のある自己肯定感はマズいみたいなことを言っていたような。違ったらごめんなさい。

杉本氏の持論では、利口な人は先が読めてしまうので、やらない理由を先に挙げてリスクを取ろうとしないのだそうです。

エラい人って、「できない理由を探すな」って下々の人間に言うクセに、たまにこっちがやる気出して何かやってみようとすると、ヘンに先を読んで「そんなことやってもムダだ」とか言い出すじゃないですか。それに対して「うるせー!俺がやりてぇからやるんだよ!」って言い返すぐらいにならないとダメなんですネ。ハードルは高い。

人事部への左遷も「人生全て当たりくじ」

杉本 ある時の飲み会で社内のライバルと大喧嘩し、私は手を出してしまったんです。そうしたら、「君はもう研究はいいから、人事部に行け」と。悔しかったですね。 

とのことで、人事部へ左遷されてしまった杉本氏ですが、時間に余裕ができたおかげで、

  • 論文を書き続けた
  • 人事部にいたおかげで全国の大学教員とのパイプができた
  • 論文が広島大学の教員の目にとまり、広島大学で学位が取れた
  • その学位がなければ、教授になれなかった 

ということで、人生においてムダなことはないと語っていました。

僕の場合、会社でヒマになるとすぐに「給料泥棒でいいや」とふて腐れるので、この杉本氏のエピソードを読んでわが身が情けなくなりました。反省。

看護の道を歩み続けて見えた世界

在宅看護研究センターLLP代表 村松静子氏の記事より。

(略)
 その男性は呼吸中枢の近くに脳出血を起こし、全く意思疎通ができない状態でした。ところが、病室に行くたびに声を掛け続けていると、ある時、僅かに口が動いたのです。お見舞いに来ていた奥さんも、「そうなんです。呼び掛けたら動くんですよ」と言います。
 私はそのことをドクターに報告したのですが、「そんなことはあり得ない。脳波を見てみろ!脳波に反応はない」と信じてくれません。それでも私は、奥さまや他の看護師とも協力し、弾性に声を掛け続けました。すると、徐々に意識が回復してきて、目つきも変わっていきました。最後はドクターも奇跡だと驚いていました。 

僕は看護師の仕事って、ルーチン的な要素が大きい仕事だっと思っていましたし、人によっては医師の指示に従うだけの医師と比較して程度の低い仕事だと考えている人もいるといいます。

しかしながら、村松氏のこの体験から”看護とは心で患者さんに向き合うもの”なのだなと考えを改めるに至りました。僕はどちらかといえば、このドクター寄りの考え方をしてしまう人間なので、心を大切にしなければいけないなと反省した(二度目)ところです。

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2019年ノロい人が買ってよかったもの

 

今週のお題「2019年買ってよかったもの」

2019年ノロい人が買ってよかったもの1/2:机

実は今年の三月下旬までレオパレスの狭い1Kに住んでいたのですが、話題にもなったアパートの施工不良が発覚しまして、引っ越すハメになってしまったんです。
せっかくだからと思い、最寄り駅からは遠くなってしまったのですが、少し広い2DKに引っ越しましたので机を置くスペースが出来たんです。
前置きが長くなってしまいましたが、今までちゃぶ台のようなテーブルであぐらをかきながら行っていた作業を机でやるようになってかなり快適になりました。

 

2019年ノロい人が買ってよかったもの2/2:ワイヤレスイヤホン

これは本当につい最近買ったものになるのですが、ワイヤレスイヤホンって充電が必要になるので、実は敬遠していたんです。
しかしながら、音楽を聴きながら家事とか体を動かす作業をしたいときにどうしてもイヤホンのコードが邪魔になるので、モノは試しと思い導入に踏み切りました。
そこで溜まりに溜まっていたauのポイントを使えば、買い物として失敗だったとしてもお金を使わずに済むので、早速auショップに直行しました。
店員にワイヤレスイヤホンが欲しい旨を伝えると、二種類の商品を持ってきました。片方は3000円程度のもの、もう片方は8000円程度のものでした。
せっかくなので音質がよく、電池の持ちも良さそうなものが欲しいと思い、8000円の方にしました。
いざ使用してみると、これがかなり快適で(今更ですネ)、音質もかなりいいし、家事も音楽を聴きながら機嫌良く出来るし、かなりいい買い物をしたと思いました。

 

ということで、そんなにガジェットが好きではない僕なので買い物についてご紹介できるのはこんなモンですが、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

それでは、また。

保守雑誌感想文【2019年11月】

語らざれば愁なきに似たり(特集より)

君看よ双眼の色 語らざれば愁なきに似たり 

この詩の作者については諸説あるようですが、江戸時代の禅僧・白隠の作というのが定説になっているのだそうです。「あの人の眼をご覧なさい、何も語らなかったら何の愁いもないように見えるでしょう」という意味でしょう。さらに、何の悲しみもないように見えるが、その眼の奥には深い悲しみが秘められている、と理解することも出来ます。

古来から、この氏を愛した人は多いといいます。作家の芥川龍之介太宰治もこの章句が好きで、よく作品に引用しています。良寛は“愁”を“憂”に置き換えて書にしています。

この詩は悲しみを抱いて生きていくことの大切さや、人の悲しみがわかることの大事さが身に沁みてくる詩です。語らざれば愁いなきがごとく、私たちも眼を澄ませ、自らの人生を切り開いていきたいものです。

 

介護の詩 認知症の母が教えてくれたこと

詩人の藤川幸之助氏の記事より。

個人的に考えさせられたのは、藤川氏が認知症の母と介護する父と散歩に出かけた時、認知症の母を恥ずかしく思う藤川氏を父が諭すところです。
仮に自分の父や母が認知症になり、変わり果てたその姿や立ち振る舞いに対して自分はなにを思うのか、想像できない、否、想像したくない、、、などといろいろと考え込んでしまいました。
たとえ自分の親が認知症になって変わり果てたとしても、自分は愛することが出来る、と言い切ることが出来ない僕は人間としての成熟度が著しく低いのでしょう。

二十代で築いた努力の貯金が人生の糧になる

ビジネスコンサルタントHIROWA社長 和田裕美氏の記事より。

 私は転職を否定するつもりはありませんが、近頃の転職市場を見るにつけ、辞め方が問題だと感じています。ステップアップのために転職するのであれば応援できますが、上司が嫌、仕事がしんどい、待遇が悪かったなど、自分の都合で辞めている人が非常に多い。街で偶然昔の職場の人に会って、下を向かなければいけないような人生は送らないで欲しいですし、少なくとも、自分を育ててくれた会社に後ろ足で砂をかけるような辞め方はしないでください。 

個人的にこれは「う~ん」です。どうしてかっていうと、会社に落ち度がないことが前提になっていますよね?
端から見れば、会社に後ろ足で砂をかけるような辞め方をしてる人がいたとして、それまでの過程で、逆に会社から砂どころか石をぶつけられてきた人だっているでしょう。
さらに言わせて(書かせて)もらえば、「上司が嫌」とか「仕事がしんどい」というのは、十分に適応障害気分障害といった精神疾患の原因になり得るんです。
そういうことを考慮されているのか、されていないのかは分かりませんが、何の前置きもなく簡単にこういうことをおカタい雑誌に書かないでいただきたいものです。ぷんぷん。

 

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