ホウ砂に吹かれて

コンサータ72mg男が書きたいことを書きたいときに書くブログ

人生には心を育てる時期が必要

 

今回のエントリは久しぶりに”メンタルヘルス”のカテゴリーから投稿してみたいと思います。

「自分の意見を仕事に反映したり、自分の技能や知識を生かすことが少なく、働きがいがない…」 と考えがちなあなたへ、

働きやすくなるアドバイスとして、「人生には心を育てる時期が必要」という話です。

 

成果を出せず、働きがいがない
そんなときに成長するものは

 「なにも咲かない日は下へ下へと根を伸ばせ」。これは箱根駅伝常連校である山梨学院陸上競技部の上田監督が選手によく伝えている言葉としてよく知られています。箱根駅伝に出場する一流の選手でさえ、練習の成果が上がらずに苦しむことがあります。そんなときには、辛い練習を重ねることに疑問を感じたり、監督の指導に不信感を持ったりすることもあるでしょう。陸上選手としてこの先やっていくことに疑問を感じてしまうことすらあるかもしれません。
 しかし、目に見えるような成果が出ていなくとも、それは決して無意味なことをしているのではなく、後に大きな花を咲かせるための大切な時期でもあるのです。もっというと、目に見えるような成果が出ていないときにこそ、人の「ある部分」は成長しているのです。それが心です。

 

花を咲かせることだけに
とらわれないで

 「心・技・体」とスポーツの世界では非常に強調されることが、どういうわけか仕事(ビジネス)の世界ではあまり耳にすることがありません。花を咲かせたかどうかばかりが注目され、心が置き去りにされているような印象を受けます。仮に、定年になるまで仕事において花を咲かせ続けることが出来たとしても、それまで根を伸ばすことをしてこなかった人は、仕事を失ったとたんにその人自身が枯れてしまうことがあります。実際、そのような方はカウンセリングなどの力を借りるということが少なからずあります。「仕事がないと、何をしていいのかわからない」。退職後こうした言葉を口にする方が少なからずいるという事実から、私たちは何のために働いているのだろうか、と考えさせられます。
 心に不調を来す人の中には、「悩みの多い人」というより「悩んでこなかった人」も少なくありません。人は悩むことによって心を育てることが出来るのです。もし、今の仕事に対して働きがいを持てずに悩んでいるなら、それは今まさに心が育っているのです。植物が花を咲かせるために下へ下へ根を伸ばしているのと同じです。

 

人生を俯瞰して「今」を見つめ直してみよう

 どれだけ優秀な人でも、自分の力をうまく発揮出来なかったり、発揮する場に恵まれなかったりすることがあります。そのときにかえって下手に動いてしまうと、かえって事態を悪化させてしまうことが多いのです。そんなときは、じっと耐え忍びつつ、人生の大きな流れから「今」を見つめ直してみるとよいでしょう。