「飽き」の正体は「疲労」
長時間パソコンに向かったり、デスクワークを続けていくうちに
飽きてしまうことってありますよね?
それって、飽きてしまったあなたがウワついていたり、
甘ったれているからそうなっているのでしょうか。
いいえ、それだけではないんです。
どういうことかというと、「飽きる」というのは脳からの
「疲れた」というサインだからなのです。
というのも、長時間同じような作業をするということは、
いわば、脳の決まった回路を集中的に負荷をかけてしまっている
ので、その箇所の脳細胞が「酸化ストレス」にさらされている
状態にあるんです。
ですから「飽きる」という現象は、まさに、
「もう、これ以上この神経細胞を使わないでくれ」という
脳からのSOSになりますので、無視してはいけないんです。
このSOSを無視していると、次の段階として
「疲れる」「眠くなる」というように段階的にサインが
変わってきて、さらに作業を続けることが難しくなってきます。
しかしながら、こういった「飽き」や「疲れ」に対して、
間違った対処をしてしまっていることが往々にしてあると
思いますので、今回はそのことについて触れていきます。
今回の記事を書くにあたり、参考にした本
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集中すれば「飽きない」けれども・・・
先ほど、「飽き」の正体は「疲労」である、という
話をしましたが、飽きることに対してこんなことを
言いそうな人、周りにいませんか?
「飽きるのは仕事に身が入っていないからだろう、
集中しろ、集中!集中!」
実際、こんなことを言ってくる人がいたら、
スゴくイヤですよね?
確かに、集中することで「飽き」や「疲れ」は
感じにくくなることでしょう。
しかしながら、集中すると言うことは
決まった神経回路を酷使してしまうことに
なりますので、脳科学の観点からは逆効果なんです。
人間の集中力というのは、条件にもよりますが、
1時間から1時間半程度しか持たないことが
研究でわかっているのだそうです。
「飽き」を感じたら、それ以上集中せずに、
休憩してから別の作業に移った方が良さそうです。
仕事した後の運動はNG
あとは、こんな人、身近にいませんか?
「仕事した後、スポーツクラブに行って
運動すると、汗かいて気持ちいいんだよナァ」
「休日の早朝ゴルフでリフレッシュするゾ~」
これもNGなんです。
というのも、仕事によって脳が疲れているところに
さらに運動で自律神経を疲れさせるのでマズいんです。
気持ちよかったり、リフレッシュしたと感じるのは、
“脳内麻薬”が疲れを覆い隠すからであって、その効果も
長くは持続しません。
そんなことをしても、「隠れ疲労」が蓄積するだけです。
運動なんかしてる暇があったら、さっさと家に帰って、
休めよ、って話なんです。
栄養ドリンクでは疲労回復にはならない
では、こちらの意見はどうでしょうか?
「栄養ドリンク飲めば、頭がシャキッとして、
また元気が出て、集中できるョ~」
これも良くないんです。
実は、栄養ドリンクとかエナジードリンクって呼ばれる
ものって、「疲労が改善する」っていう表示はないんです。
というのは、疲労回復効果が証明されているものは一つも
ないからなのです。
例を挙げると、「タウリン1000mg配合!」でお馴染みの
タウリンも疲労を軽減するというエビデンスはないのだそうです。
では、なにが効いているのかというと、カフェインの覚醒作用と
微量のアルコールの気分を高揚させる効果なのです。
これらの作用によって、疲労を感じにくくすることは出来ても、
回復することは出来ません。
したがって、覚醒や効用をもたらす成分によって疲労を見過ごし
可能性があることから、身体には有害なのです。
ということで、ここまで「飽き」や疲労回復にまつわる
間違いについて取り上げてきましたが、結局のところ、
脳疲労を回復させるには、十分な睡眠や休息とか、
栄養を摂るしかないってことなんです。
最後までお付き合いくださった皆さんも、
栄養ドリンクや脳内麻薬に頼ることなく
健康に過ごしてください。
それでは、またお会いしましょう!
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