保守雑誌感想文【2018年1月】
平素より大変お世話になっております。
はてなブログで「ホウ砂に吹かれて」をやっております、
ノロい人でございます。
今回は月に一度の保守雑誌感想文を書いてみたいと思います。
どうか、最後までお付き合いくださいませ。
今月の保守雑誌には、シンクロナイズドスイミング
日本代表ヘッドコーチの井村雅代さんの講演の内容が
載っていましたので、そのことについて触れていきたいと
思います。
リオオリンピックの環境が最悪だった話
リオオリンピックで見事メダルを獲得したシンクロナイズドスイミング
日本代表ですが、その裏にはこのような最悪の環境があったといいます。
- トイレは詰まる
- シャワーは途中から水になる
- パンは粉のようにパサパサ
- レタスは茶色、バナナは真っ黒
- プールには藻が発生して水がどんどん緑色になっていった
- しかも、バクテリアが発生していた
そんな状況の中でも、井村コーチは絶対に愚痴を言わずに、
”これがリオオリンピックなんだ”と認めたといいます。
そしてこんな状況の中、選手たちにはこのような言葉を
かけたのだそうです。
「この環境の中から金メダルは生まれるのよ」
というのも、文句が出てくるということは、まだ余力がある状況で、
本当に苦しいときは文句も出ないということでした。
文句の多い我が身を振り返り反省。
そして、このような悪条件の中、一番崩れなかったのはロシア代表、
二番目はおそらく日本だったということです。
やはり、チームの強さはこういったところに表れるのでしょう。
日本代表のために井村コーチが工夫したこと
井村コーチの指導でチームは確かに上手になったと言いますが、
それだけではなく、さらにそこから選手にしてあげられることは
ないだろうかと考えたといいます。
日本の選手は他国の選手と比較して小柄なので、同じことをしていても
勝つのは難しいと考えた井村コーチは、その不利な条件をカバーするために
オリジナルの曲を作曲してもらうことにしました。
(略)
そこで私は、日本の選手たちのために、ドラマチックで起承転結のある曲を作曲してもらいました。採点する審査員は人間です。その審査員の心を掴み、感動させて点数をもらうのがシンクロだと私は思っているんです。だから単純なアップテンポな曲ではなく、美しいメロディラインから入って、どんどんアップテンポになって、最後にエネルギーが爆発するような形で終わる。選手も見ている人も晴れ晴れした気持ちになる曲を作曲してもらいました。
スポーツの競技の中でも、シンクロナイズドスイミングは審査員の“主観”が
結果に反映される競技である故の工夫だな、と思います。
僕自身いろいろな音楽を聴く中で、「ああ、早くこの曲終わらないかな」って
思う曲も中にはあったりするのですが、審査員にそんなことを思わせてしまったら
勝てるものも勝てなくなってしまいます。
そこをしっかりと押さえてきたことがメダル獲得の要因の一つとなったに
違いありません。
また、水着にも工夫を凝らしたといいます。
水着にもとことんこだわりました。水着は選手にとっては戦闘服ですから、機能性がとても大事です。だから私は、選手たちにとにかく軽くて動きやすい水着を着せたかったんです。
機能性のほかにも発色のよいことも水着を作る上で、大切にしたということで、
その理由としては、
- 小柄な日本の選手が舞台で大きく輝いて見えるため
- 脚を上げたときの長さの違いが目立たないよう、お尻の部分の水着の鮮やかな色を目に入れることで脚に目が向かないようにさせるため
ということで、素人としては、ここまでやるか!という風に思いましたが、
ここまでやったからこそメダルを取ることができたのだと思います。
ということで、井村コーチのお話を一部だけ紹介させていただきましたが、
やはりメダルの陰には数々の苦労や工夫があったのだなと、いう風に感心
しました。
正直、この記事を読むまではシンクロナイズドスイミングにあまり興味が
無かったのですが、これを機に関心を持って観るようにしたい、と思いました。
久々の更新でしたが、今回はここまでにしたいと思います。
最後までお付き合いいただきどうもありがとうございました。
次回、またお会いしましょう!
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