ホウ砂に吹かれて

コンサータ72mg男が書きたいことを書きたいときに書くブログ

読解力テストの意図

こちらの記事を読ませていただきまして、

思うところがありましたので、今回のエントリの

テーマとさせていただきました。

↓↓↓

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こちらの記事で紹介されていたこの問題。

↓↓↓

1.「輸出が伸び悩む中でも、和牛が人気の牛肉や、和食ブームを反映した緑茶や日本酒などは好調だ。」

という文と、

2.「輸出が伸び悩む中でも、和食ブームを反映した日本酒や緑茶、和牛が人気の牛肉などは好調だ。」

という2つの文の指す意味は同じかどうか、という問題。
答えは「同じ」らしい。

この二つの文章をボケっとして読む分には、

同じ意味に見えるのですが、

確かに、読めば読むほど同じ意味か否か

自信がなくなってくるよな~

というのが、僕の感想です。

 

でも、ここでいう読解力って、

「輸出が伸び悩んでいるbut

日本酒・緑茶・牛肉は好調だよネ」

っていう共通点を見出して、

「同じ」という結論に至れるかどうかを

意図しているってことなんだろうな、

って僕は思ったんです。

要は、アタマを使わずに、ボケっとして、

答えを導き出す単純さ(失礼)が

「読解力」なのかもしれないってことです。

そういう単純さが

「常識を疑わずに社会に順応する能力」

なのでしょう。

なので、同じ意味か否か自信がなくなってきた

僕のような人間は社会に順応する能力が低い

ということになるのだと思います。

 

この方のように(下記リンク参照)

精緻な思考をもとに正答を

導き出してもいいのかもしれませんが、

そんなことは出題者は意図していない

可能性があります。

mubou.seesaa.net

 

どうしてこんなことを言いだしたのかというと、

お茶の水女子大学教育学部長であった、

土屋賢二先生がOECDの読解力テストを

批判する文章を書いていたことを思い出したから

なんです。

ツチヤ学部長の弁明 (講談社文庫)

 

土屋先生がOECDの読解力テストを批判しているのは、

この本の「社会人がもつべき最低限の知的能力」という

章なんですけど、僕はこれを読んで以来、

「文章力テスト」は「社会に順応できるかテスト」だと

いう考えを持つようになりました。

詳しい内容はこちらの本をご覧ください。

(ちなみに批判されている問題はこちらから見ることが出来ます。
↓↓↓
https://nier.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=690&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1
アーノルド・ジェイゴ『貧しい感覚』より)

 

ということで、国立情報学研究所の研究チームが

OECDのテストと同じ意図があるかどうかについて

僕はよくわかっていませんが、

この手の読解力テスト批判についてどっかで見たこ

あったなぁ、なんて思い出したので、今回のエントリ更新の

話題にさせていただきました。

 

それでは、またお会いしましょう。

 

 

 

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